「崖っぷち自民」党大会 進次郎と美人市議でPR
自民党は2010年1月24日、「下野」してから初めてとなる党大会を開催した。小泉ジュニアの小泉進次郎衆院議員(28)を司会に起用。「美人議員」として知られる青森県八戸市の藤川優里市議(29)も応援に駆けつけ、「美男美女」で新しい自民党をアピールした。
党大会は東京・赤坂の「グランドプリンスホテル赤坂」で開催された。進次郎議員は黒のスーツに水色のネクタイという出で立ちで登場。元アナウンサーの丸川珠代さんとのダブル司会を務めた。
藤川市議「女性は理屈で動くのではない」
また進次郎議員は青年局代表として、アピールコーナーにも参加。秋田県議会の中泉松司議員らとともに登壇し、
「保守再興の志を胸に、我々は決起する。全国で政権奪還ののろしを上げ、反撃を開始する。青年党員の総力を結集し、参議院選挙、統一地方選挙、そして衆議院総選挙を全力で戦い、必ずや勝利することをここに誓う」
と宣言した。
一方、マスコミの一番の注目を集めていたのが、青森県八戸市の藤川優里市議だ。今回は女性局の代表として、進次郎議員らの後に登場。報道陣から一斉にフラッシュをたかれ、「美人すぎる市議」としての人気ぶりを示した。壇上では、他の地方議員らとともにアピール文を読み上げ
「我が党は女性の意見を余りにも軽視してきたのではないのでしょうか。私たち女性党員は理屈で動くのではありません。自民党、そしてこの国を愛する情熱が私たちを動かすのです。幅広く女性の支持を獲得するため、党組織の責任あるポストに女性を起用し、女性らしい生活の実感を党の政策に反映するよう、強く求めます」
と力強い口調で訴えた。
谷垣総裁「小沢氏は不動産屋と見まがうほど」
藤川市議は八戸市議会の「自由民主クラブ」に所属しているが、全国的な知名度を誇ることから、今夏の参院選に自民党の公認候補として出馬するのではないかと噂されている。党大会で発表された参院選候補者の中には名前がなかったが、まだ選挙までは間がある。出馬の可能性がなくなったとはいえず、今後の動向が注目される。
自民党としては進次郎議員と藤川市議を前面に出して、フレッシュさをアピールしていこうという戦略のようで、党大会の会場で販売されていた「よみがえれ!自民闘」という名前のまんじゅうのパッケージにも、谷垣総裁と並んで進次郎議員と藤川市議の似顔絵が掲載されていた。
党大会では、石破茂政調会長や大島理森幹事長らが、政権陥落の総括と今後の活動方針についてスピーチした。最後には、谷垣禎一総裁が演説。「一部の人間が利益を分配して内輪の権力闘争に明け暮れる。もはやそんな自民党とはきっぱりと決別する」と宣言し、「新生自民党」で参院選を戦うと強調した。
さらに、鳩山由紀夫首相と小沢一郎民主党幹事長の政治資金問題を批判。小沢氏を「不動産屋さんと見まがうほどたくさんの土地やマンションを購入している。前代未聞だ」とした上で「彼らが政権の責任者としてふさわしい資格があるのかどうか問い続けていく」と対決姿勢を再確認した。
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