コンフェデ杯決勝を28日に控えるブラジル代表のカカがレキップ紙のインタビューに応じ、うちとけたようすでさまざまなことを語った。

 07年のバロンドールを受賞したカカは、来シーズンから新天地レアル・マドリーで翌年の受賞者クリスティアーノ・ロナウドとコンビを組むことになるが、09年のバロンドールについては、ライバル・バルセロナの「リオネル・メッシが受賞するだろう」と語った。「彼はチャンピオンズリーグ優勝の主役だった。今年、彼を破るのは難しいだろう」と相手を称え、メッシが自身とC・ロナウドに次ぐFIFA最優秀選手とのダブル受賞に輝くことを予想した。

 カカは今年リーグ・アンのMVPとなったACミランの元チームメイト、ヨアン・グルキュフ(ボルドー)についても賛辞を惜しまない。「彼はすごい才能をもったファンタスティックな選手。このまま続ければ、キャリアの終わりにはサッカーの歴史にその名を刻んでいるだろう」と語った。

 カカはたいへんなフランスびいきで知られる。このインタビューでは、過去にパリ・サンジェルマン(PSG)でプレーする話があったことも明かした。「2003年にミランと契約したとき、クラブは1年間レンタルに出そうとしていた。PSGはその有力な候補のひとつだった」という。結局は残ることになり、その後のミランでの活躍は誰もが知るところだが、ロナウジーニョに代わってPSGに入り、フランスでプレーした可能性もあったということだ。

 「パリは素晴らしい街」と語るカカ。自身と入れ替わりでACミランの新監督に就任したレオナルドが現役時代を過ごしたPSGと深い関係にあることを知っており、「もしいつの日か彼がPSGの監督かディレクターになるとしたら、僕もそこでプレーすることになるだろうね」とフランスのファンには夢のような将来を描いてみせた。