「60歳のラブレター」モントリオール映画祭へ出品決定

　16日、映画「60歳のラブレター」の初日舞台挨拶が行われ、中村雅俊、原田美枝子、井上順、イッセー尾形、綾戸智恵、深川栄洋監督が登壇した。

　中村はまず、「壇上にいるキャスト、そしてスタッフ含めて一生懸命作りました！　あとは皆さんが家に帰って、広めて頂ければと思ってます。よろしくお願いします」と深々とおじぎをしながら挨拶。イッセーは、「隣の女房とつつましく暮らしておりましたが色々大変なことがございまして、ただただ綾戸さんのお顔と、綾戸さんの10円ハゲだけを見て演じておりました」とコメント。手術のために髪を剃るシーンがあり、実際に10円玉大に髪を剃った綾戸は「女優さんの仕事ならええなぁ〜と思うとったのに、私映画の中でずーっと草履履いとりました（笑）。あげくの果てに10円ハゲまで作られましたけども…」と苦労話を語りながらも、劇中の夫婦さながらの仲の良い様子で会場からの笑いを誘っていた。

　そして、中村、井上、イッセーの3名は、映画の中の非常に印象的なシーンの中でイッセーが弾いているビートルズの「ミッシェル」を実際に演奏。思わぬサプライズの演出に会場は大きな歓声で包まれた。

　また、今年33回を迎えるカナダのモントリオール映画祭「World Greats」部門に、「60歳のラブレター」の出品が決定。深川監督は「去年『おくりびと』が大躍進するきっかけになった映画祭なのですが、日本の夫婦の物語を、世界の人たちがどう受け止めてくれるのか、とても期待しています」と感激の様子だった。

　映画「60歳のラブレター」は現在絶賛公開中。