第二ラウンド二戦目の相手が三度韓国と決まった。ある程度予想はしていたものの、因縁を感ぜずにはいられない。問題は日本が韓国に対して、嫌なイメージを忘れられるかである。

第一ラウンドでの韓国との第二戦。
日本は一回から日本キラー・金廣鉉(キム・クァンヒョン)を捕え、七回コールド勝ちをおさめた。宿敵を圧倒した形となったわけだが、こんな試合はそうそうない。逆に決勝戦では韓国投手陣に無得点に抑えられてしまい、日本打線の見せ場は皆無だった。

それだけにその印象を引きずっていないかが心配される。
「プロなんだから切り替えてくるだろう」という意見もあるだろうが、プロだからこそだ。
大勝した後の完敗、ましてや第一ラウンド1位通過を決める決勝戦において完敗したショックは大きかったはず。嫌なイメージを忘れて戦う事ができるかがカギだろう。

韓国はどれだけ突き放しても、こちらが手の届かない位置へ行っても日本を探し出すイメージが強い。そういった意味ではイチローの言う「別れた彼女」というよりは、言葉は悪いがむしろストーカーに近い。
だからこそ、その執念は恐怖である。

17日の対戦で今大会どちらが勝ち越すかが決まるとなれば、韓国の目の色も前回以上に変わるだろう。
日本は第一ラウンドでのイメージを一切捨てて、新たな気持ちで望んでほしい。韓国野球のレベルは確実に上がっているが、本来の日本の野球ができれば負ける事はけしてない。

韓国との一戦は日本時間18日に行われる。

(編集部:林 裕之)

【関連記事】
<WBCへの道>若さで自滅?キューバの164キロ。
<WBCへの道>楽観すぎ?原監督の笑顔に感じる不安。
<WBCへの道>来るか!?キューバの球速164km。
<WBCへの道>マナー考えさせられた試合。日韓戦。
<WBCへの道>韓国の執念。七回コールド。一次ラウンド決勝へ