リバプールのラファエル・ベニテス監督は、過去に2度、現在ニューカッスルでプレーするマイケル・オーウェンの獲得を検討していたことを明らかにした。直接会談の場を設けたこともあるというベニテスだが、最終的にスペイン代表FWフェルナンド・トーレスの獲得に踏み切った経緯を説明している。

 ベニテスが最初にオーウェン獲得を検討したのは、3年前。当時所属していたレアル・マドリーがオーウェン放出の意思を示すと、ベニテスはこのイングランド代表FWと会談したが、獲得は実現しなかった。2度目は昨シーズン終了後。一時は獲得候補リストにオーウェンの名前を挙げたベニテスだったが、最終的にはトーレスの獲得を選択した。この決断について、ベニテスは「正しい判断だった」と胸を張っている。

「マイケルがレアル・マドリーを退団する時には、すでに直接話をしていたよ。ただ、その時は話がまとまらなかった。その次は、昨シーズン終了後だ。FWを補強すべく、10人くらいの獲得候補を挙げていたが、その中にマイケルの名前もあった。コンディションさえ万全なら、彼は世界でも最高クラスのフィニッシャーだからね。バレンシア時代にリバプールと対戦したことがあったが、その時はマイケルをいかに止めるかという話ばかりしていた記憶がある。ただ、マイケルはペナルティボックス内で仕事をするタイプの選手だだが、トーレスは低めの位置でもプレーできるし、DFを背負っても問題ない。しかも、彼はまだ23歳だ。彼のスピードとパワーこそ、我々が必要としているクオリティだと判断したんだ」

 オーウェン獲得については、MFスティーブン・ジェラードやDFジェイミー・キャラガーから強い推薦がありながらも、「自分の信念に従って決断をくだした」と語るベニテス。水曜日のウェストハム戦でハットトリックを記録し、シーズン通産ゴール数を24に伸ばすトーレスの活躍で、ようやくオーウェンの幻影から逃れることができたようだ。

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