バルセロナのポルトガル代表MFデコが理想の監督像をドイツのフットボール誌“キッカー”のインタビューで明らかにしている。デコが考える理想的な監督とは、バルセロナのフランク・ライカールト監督とチェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督を足して二で割ったような人物であるという。

「戦術という点から見ると、モウリーニョは正真正銘の天才だ。逆にライカールトはチームを扱うという点でこの上もなく優れている」。

 モウリーニョ監督の下でポルトでプレーし、現在はバルセロナでライカールト監督とプレーし、両監督の長所を知り尽くしているデコならではの見解である。モウリーニョ監督の戦術眼とライカールト監督のチーム扱い術が兼ね備わった監督。確かに理想の監督像であるといえる。つまり、選手の把握術に長けるライカールト監督に戦術眼と厳しさが加われば申し分ないということなのだろう。

 昨シーズンの失敗という教訓を活かし、新シーズンに臨むことになるバルサ。クラブもモーゼの十戒ならぬ、バルサの十戒を定め、厳しさを求めていく。そしてライカールト監督の戦術的手腕にも期待がかかっているということだ。

(スペイン通信)