7日付のレキップ紙によると、ボルドーのリカルド監督が退任し、後任に元フランス代表DFのローラン・ブラン(41)を迎えることが決まった模様。ボルドーのトリオー会長が6日に事実を認めた。正式発表は、リカルド監督が故郷のブラジルからフランスに戻る8日に行なわれる見通し。

 ブランは1983年に2部のモンペリエでデビュー。最初のポジションはMFだった。4シーズン目の1986-87年には18ゴールをあげて優勝に貢献、チームは念願の1部昇格を果たした。さらに4シーズンをモンペリエで過ごしあとは、ナポリ、ニーム、サンテチエンヌ、オセール、バルセロナ、マルセイユ、インテル、マンチェスター・ユナイテッドとクラブを転々とし、ひとつのクラブに3シーズン以上留まったことはなかった。

 フランス代表では97試合に出場した。98年のW杯と2000年のユーロを制したときのセンターバック。ちなみに、ブラン、デサイー、テュラム、リザラズの4バックにGKバルテズの5人が揃ったとき、フランス代表は負けたことがない。

 ブランは、2003年に現役を引退した後、2年半かけてDEPF(プロ、アマを問わずあらゆるカテゴリーのクラブでサッカーを教えることができる資格)を取得した。今シーズン途中には、不振のナントに監督として迎えられるという噂が流れた。監督の辞任劇が相次いだ今回も、複数のクラブから接触があったと見られる。

 冷静沈着な性格と強いリーダーシップで信頼に厚く、豊富な選手経験をもつブランの監督就任には高い期待が集まっている反面、監督未経験でいきなりボルドーのような名門クラブの指揮をとるのは荷が重い、という意見も少なくない。