米国スポーツ雑誌が、元阪神のセシル・フィルダーに関する“親子の確執”を特集―。ミルウォーキーの地元紙「ミルウォーキー・ジャーナル・センチネル紙」の電子版は23日付けで、今週発売される米国のスポーツ雑誌「スポーツ・イラストレイテッド」の最新号で、ミルウォーキー・ブリューワーズのプリンス・フィルダーと、その父、元大リーガーのセシル・フィルダーの2人の親子関係についてリポートした記事を掲載している、と報じた。

 記事によると、親子は、父親であるセシル・フィルダーのギャンブル癖と、経営判断の失敗によって起きた破産によって、仲たがいしている。父のセシル・フィルダーは「俺が息子の道をつくったんだ」と語り、「俺の存在なしに、今の環境はありえなかった。俺がいなければ、全く違った世界にいたはずだ」と現在、今季のナ・リーグ1位タイとなる14本塁打を放っている息子に対して、“父あっての成功”と指摘。更に「今の彼にはまだわからないだろうが」と同紙のインタビューに答えている。一方で、息子のプリンスは、「彼はそういうかもしれないが、俺は誰にも、父がいたからチャンスを貰ったと思われなくはない」と“七光り説”に真っ向反対。「彼に影響を与えてもらったなら、よかった。彼は僕のために野球をやっていた訳ではない。逆にそのことが、僕を動機づけたんだ」と、反論している。