【ファンキー通信】カセットテープの“メタル”“ハイポジ”“ノーマル”の違いって何?
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「“ハイポジだから、メタルだから音がイイ”という考え方は間違いですよ。それらに対応したデッキで録音・再生しないと意味がないんです。ハイポジのことを『typeII』と呼ぶのですが、ちゃんと“TypeII対応”と書かれたデッキで録音・再生しないと、良い音は出ませんよ」(TDKサービスステーション)
現在発売されているレコーダーの多くが「TypeI」(=ノーマル)専用になっているのだとか。メタルに至ってはプレイヤーどころか、メタルテープ自体を販売終了にしているメーカーが多い。MDの登場などでカセットテープの需要が極端に減ったことが、要因なんだって。待てよ・・・ってことは、「ノーマルよりはハイポジだよね!」と思ってハイポジテープを使っても、最良の音は出せていないの?
「はい、皆さん勘違いしてハイポジテープを買われているようです。TypeII以外のデッキで再生しても、テープのヘッドにかかるバイアス(電圧)が異なるし、イコライザー(再生時の周波数を補正するもの)も異なるので、逆に音が汚くなってしまいますよ」(同)
自分も勘違いしてハイポジテープを買ってた人の一人でした・・・。ちなみに「ノーマル」「ハイポジ」「メタル」の素材の面での違いは、フィルムに塗布する磁性粉。ノーマルには酸化鉄(つまりサビた鉄です)、ハイポジにはコバルト系の酸化鉄、メタルには純鉄が被着された磁性粉が塗布してあるんだって。これを聞いただけだとやっぱり、「メタルは対応不対応に関わらず、超イイ音!」って感じするなあ〜。(遠藤麻衣/verb)