323系電車22本の投入が完了!


大阪環状線の201系電車(2014年7月、恵 知仁撮影)。

 JR西日本は2019年5月10日(金)、大阪環状線・桜島線(JRゆめ咲線)を走るオレンジ色の201系電車が、6月7日(金)に運行を終了すると発表しました。

 新型車両の323系電車は、2016年12月にデビューし、以降、増備が続けられてきました。計画されていた8両編成全22本(計176両)の投入が2019年6月8日(土)に完了するのに伴い、201系が大阪環状線・JRゆめ咲線から引退します。

 201系は国鉄時代の1979(昭和54)年に試作車が造られ、1981(昭和56)年から量産された通勤形電車です。車両を継承したJR東日本は、中央線快速をはじめ、京葉線などで使用していましたが、現在はすべて引退。一方、JR西日本は関西本線(大和路線)、おおさか東線などで現在も使用しています。

 大阪環状線・JRゆめ咲線には、2005(平成17)年に登場。以降、“先輩”の103系電車とともに大阪環状線・JRゆめ咲線の輸送を支えてきましたが、新型323系に置き換わる形で103系は2017年10月に同線から引退し、201系も今回、運行終了を迎えます。

 大阪環状線・JRゆめ咲線では、4扉の201系が引退して、3扉の323系にすべて置き換わることから、各駅ホームの乗車位置も統一されます。利用者の多い駅では新タイプの乗車位置案内を整備したり、通行帯を設定したりするなど、ホームの混雑緩和に向けた取り組みが進められます。また、大阪、京橋、鶴橋、天王寺、新今宮の各駅ではホーム柵も整備される予定です。

【写真】投入が完了する新型323系電車


大阪環状線の色として親しまれてきたオレンジをデザインに取り入れた新型323系電車(2016年6月、恵 知仁撮影)