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 2016年末に惜しまれつつ解散した国民的人気グループ・SMAP。解散後、その原因とされ、すっかり“戦犯”扱いを受けて、人気が大幅にダウンした元SMAPで俳優の木村拓哉だが、93年からしばらくは、我が世の春を謳歌していた。

 88年に結成されたSMAPだが、当初は鳴かず飛ばずの状態だった。

 「当時、マネジメントを担当していたのは、現在、ジャニーズから独立した元SMAPの3人を率いる飯島三智氏。飯島氏はジャニーズ事務所のタレントがなかなか出ることがなかったバラエティー番組に進出。それによって、SMAPの人気・知名度を格段にアップさせました」(テレビ局関係者)

 そして、93年、木村は単独で、石田ひかりがヒロインを務めたフジテレビ系の月9ドラマ「あすなろ白書」で、完全無欠のイケメン役を演じ人気が爆発してしまったのだ。

 翌年の萩原聖人とのW主演ドラマ「若者のすべて」(フジ系)も大ヒット。続々とソロでのドラマ出演やCMのオファーが舞い込み、いつしかキムタクブームが巻き起こったのだが…。

 「そのせいで、ほかの4人のメンバーとの間に深すぎる溝が生じてしまった。それに追い打ちをかけたのが、00年の工藤静香とのデキちゃった結婚。女性ファンは激減した」(芸能記者)

 2000年代に入っても、主演ドラマ・映画の「HERO」がヒットするなど、作品には恵まれたが、16年いっぱいでのSMAP解散に向かうようにすっかり勢いは失墜。解散後のイメージダウン回復までに時間がかかったが、今年1月公開の主演映画「マスカレード・ホテル」が興行収入45億円以上の大ヒット。

 それでも、世間のイメージはやはり「キムタク」。1月にラジオ番組で共演した事務所の大先輩・近藤真彦から「いつまでキムタクやるの?」と聞かれ困惑していたが、きっと生涯・キムタクを貫いてくれるはずだ。