現実に起こり得ない危機的状況、映像のスケールの大きさなど、パニック映画は日常では目にすることができない非日常を観客にもたらしてくれます。今回は映画ファンから人気のパニック映画15本をご紹介。

新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)

今回で実写映画の監督は初となるヨン・サンホ監督。コン・ユ、マ・ドンソク出演。

高速鉄道の車内に感染したものを凶暴化させる謎のウイルスが蔓延する。乗客たちの決死のサバイバルが展開される韓国発のゾンビ・パニックムービー。密室の恐怖の中で父娘、恋人、夫婦など人間模様も丁寧に描かれる。

『アイアムアヒーロー』(2015)

監督は「GANTZ」シリーズを手掛けた佐藤信介。大泉洋、有村架純、長澤まさみ出演。

花沢健吾の同名人気漫画を実写化。謎の感染によって変貌を遂げた「ZQN」が溢れる街で、冴えない主人公が己の弱さと対峙しながら生き残りをかけて戦う。ZQNのクオリティも高く、邦画のゾンビ映画の代表作となった一作。

『ジュラシック・ワールド』(2015)

監督・脚本はコリン・トレボロウ。クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード出演。

スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務める人気シリーズ「ジュラシック・パーク」の第4作目。前作で起こった惨劇の22年後を描く。新たな恐竜のテーマパーク「ジュラシック・ワールド」が誕生する。球体の乗り物で巡る恐竜見学など、夢あふれる反面、遺伝操作による凶暴な新種の恐竜インドミナス・レックスが作られ舞台は再びパニックと化す。

『ミスト』(2007)

監督は『ショーシャンクの空に』などのフランク・ダラボン。トーマス・ジェーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン出演。

ホラー小説で有名なスティーヴン・キングの小説を映画化。突然、外が濃い霧に包まれ、外に出た人は謎の怪物に襲われる。見えない怪物の恐怖に加え、徐々に極限状態に陥っていく人々の姿を描いたパニック・ミステリー。

『ジオストーム』(2017)

監督は『インデペンデンス・デイ』などで脚本を担当してきたディーン・デヴリン。ジュラルド・バトラー、ジム・スタージェス出演。

天候を制御し地球を守ってきた人工衛星が大暴走し、様々な超異常気象や大災害が世界同時に起きてしまう。人類滅亡へのカウントダウンを阻止するため、天才科学者と天才政治家の兄弟が立ち上がる。大迫力の災害シーンの中で兄弟愛のドラマも描かれる。

『シン・ゴジラ』(2016)

「エヴァンゲリヲン」シリーズを手掛ける庵野秀明が脚本を担当し、樋口真嗣とタッグを組み監督した作品。長谷川博己、石原さとみ出演。

前作のゴジラシリーズから12年、現代の日本にゴジラが現れたら、日本はどう戦うのか……。自衛隊の戦いや国連安保理の対応、日本政府の対策などが徹底的にリアルに描かれ、怪獣映画が好きな人もそうでない人も夢中になる超大作。

『クローバーフィールド/HAKAISHA』(2008)

『猿の惑星:新世紀(ライジング)』などのマット・リーヴス監督。マイケル・スタール=デヴィッド、マイク・ヴォーゲル出演。

大都会ニューヨークに突如現れた“未知の何か”から逃げ惑う人々を、登場人物の一人が撮ったビデオカメラの映像として描くSFパニック映画。逃げ惑う民衆に焦点を当てることで、観ている者にリアルな恐怖感を与えると話題になった作品。

『パニック・ルーム』(2002)

監督は『セブン』などのデヴィッド・フィンチャー。ジョディ・フォスター、フォレスト・ウィッテカー出演。

母娘が引っ越してきたニューヨークの豪邸に、隠し財産を狙った強盗が忍び込む。危険を察知し緊急避難用の密室「パニック・ルーム」に立てこもるが、強盗が狙うのはまさにそのパニック・ルームだった。母娘と強盗との攻防が描かれる密室サスペンス。

『MEG ザ・モンスター』(2018)

『ナショナル・トレジャー』のジョン・タートルトーブ監督。ジェイソン・ステイサム、リー・ビンビン出演。

マリワナ海溝を超える深海で発見された未知の生物世界に心踊ると思いきや、200万年前に絶滅したはずの巨大サメ「メガドロン」が現れ舞台は恐怖に陥る。メガドロンに襲われた潜水艇を助けようとする深海レスキューの姿を描く。

『ライフ』(2017)

『チャイルド44森に消えた子供たち』などのダニエル・エスピノーサ監督。ジェイク・ギレンホール、ライアン・レイノルズ出演。

小さく、美しい未知なる生命体を火星で発見する。しかしそれは、かつて火星を支配した、まぎれもなく宇宙最強の生命体だった。相手に合わせて進化し続ける生命体の最初のターゲットは人間。宇宙ステーション内で緊迫した攻防戦が繰り広げられる。

『ワールド・ウォーZ』(2013)

監督は『プーと大人になった僕』などのマーク・フォースター。ブラッド・ピット、ミレイユ・イーノス出演。

人間を凶暴化させる未知のウイルスが世界に渡り感染拡大し、元国連捜査官である主人公が世界の各地を回って感染者と戦いながら感染原因を突き止める。無数の感染者が街をパニックに陥れる様子も映し出され、思わず息をのむ。

『コンテイジョン』(2011)

「オーシャンズ」シリーズのスティーブン・ソダーバーグ監督作。マリオン・コティヤール、マット・デイモン出演。

接触により感染するウイルスが蔓延していく中で、社会全体が混乱し、人々が異常なパニック状態に陥って行く様子を、豪華俳優陣が様々な視点から描く。よりウイルスによる致死率を20%〜30%に設定し、より現実的なストーリー展開が生々しく、観る人の恐怖心を煽る。

『タワーリング・インフェルノ』(1974)

ジョン・ギラーミン、アーウィン・アレン監督作。スティーヴ・マックィーン、ポール・ニューマン出演。

地上550メートルの超高層ビルで、最上階に何百人も閉じ込めたまま火災が起き、まさに地獄絵図と化す。大惨事を前にした人々の恐怖と命を救おうと戦う消防士と設計士のドラマが展開される。CGがない時代に実際に燃やして撮影した映像は迫力満点。

『JAWS/ジョーズ』(1975)

監督はこの作品で世に名前を浸透させたスティーヴン・スピルバーグ。ロイ・シャイダー、ロバート・ショウ出演。

平和なビーチに突如出現した巨大人食いザメと犠牲者の数を止めるべく立ち上がった警察官、漁師、海洋学者の死闘を恐怖と緊張感たっぷりに描く。サメの姿をあえて最初には見せないことで、恐怖を演出したことが話題となった。

『ロスト・バケーション』(2016)

監督は『フライト・ゲーム』など数々のスリラー映画を手掛けるジャウム・コレット=セラ。ブレイク・ライヴリー出演。

休暇で訪れたビーチで人喰いザメに襲われ、脚を負傷。必死に逃げるも近くの岩場に追い込まれてしまう。絶望的状況に追い込まれ、極限の恐怖にさらされながら、彼女が選んだ究極の決断とは?

【文・タナカリオ】

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