2018年も逸材揃いだったプロ野球ドラフト会議。東大合格より難しいといわれる世界に飛び込んだ、かつての選ばれしエリートである元横浜「ドラ1」の小桧山雅仁(49)を訪ねた。

「新人王、タイトルも獲りたかった。二桁勝利も挙げたかったし、名球界入りもしたかった」

 野球人生やり残したことばかりだという現役時代を懐かしむ。

「プロでやっていける自信はありましたが、投手のレベルは想像以上に高かった。技術や体力面も欠けていたと思います」

 契約金は1億2000万円、年俸1000万円だった(金額は推定)。

「3LDKのマンションを買った以外、何に使ったか覚えてません。半分以上を税金で差し引かれ、ほとんど残ってません」

 引退後、縁あってマスコミ業界に転職。現在、TBSラジオの営業部署で担当部長として、ラジオ番組やイベントの企画立案・営業に従事して多忙な日々を送る。

「うちは、今年からプロ野球中継がなくなりましたが、知的好奇心をくすぐる番組がたくさんあるので、ぜひ聴いてください」

こひやままさひと
1969年5月7日生まれ 神奈川県出身 1年めから44試合に登板するなど大車輪の活躍を見せた。プロ9年間の通算成績は122試合9勝14敗4S、防御率4.30

(週刊FLASH 2018年11月6日号)