錦織圭【写真:Getty Images】

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ペール戦で演じたトリックショットに反響

 テニスの世界ランク12位・錦織圭(日清食品)は5日のシングルス準々決勝で同15位のステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する。地元で快進撃を続けているが、海外で話題を呼んでいるのが2回戦のブノワ・ペール(フランス)戦で見せた“死んだふりショット”だ。一度は気を抜いたふりをして歩いた直後、素早い反応でボレーを打つ奇襲でポイントを奪った。ATP公式中継サイト「テニスTV」が動画付きで公開し、喝采を呼んでいる。

 その瞬間、確かに棒立ちした。話題を呼んでいるのは、ペール戦の第1セット、3-0とリードして迎えたペールのサービスの場面だった。ペールのサービスをリターンした錦織。すぐに前線に走り、ネットプレーに出た。そして、ペールのショットをバックハンドのドロップショットで返した次の瞬間だった。

 ポイントが決まったと思ったかのように、その場で気の抜けた緩慢な動きをした。次のショットに備えず、くるりと前を向き直ろうとすると、突然、がら空きの右サイドへ走った。隙を突いて打ち込んでくるペールの動きを読んでいたかのようにボレーを炸裂させ、見事にポイントを決めてみせたのだ。

地元・日本のファンの前で演じた“魅せるプレー”

 気を抜いたふりをして、仕掛けた“死んだふりショット”。地元・日本のファンの前で魅せるプレーを披露し、会場をどよめかせた。トリックショットの一部始終を「テニスTV」公式ツイッターは動画付きで公開。「やられたと思いきや…ケイ・ニシコリの奇襲攻撃」とつづり、喝采を送っている。

 さらに、公式インスタグラムでは、テニス界のエンターテイナーとして知られるガエル・モンフィス(フランス)が過去の大会で演じた同様の“死んだふりショット”と動画を並べて比較し、「ガエルかケイか?」と題し、どちらがいいショットかファンに投げかけるなど、話題を呼んでいた。

 5日にはチチパスとの準々決勝に挑む錦織。地元Vへ向け、魅せるプレーで難敵を打ち破れるか。(THE ANSWER編集部)