元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス【写真:荒川祐史】

写真拡大

初ゴールはまたもお預けも川崎相手のドローに貢献 「ポジティブな結果」

 サガン鳥栖は15日、J1リーグ第22節で川崎フロンターレと敵地で対戦し、0-0の引き分けに終わった。

 5試合連続スタメンで来日後初のフル出場を果たした元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスは、Jリーグ初ゴールはまたもお預けとなったものの、試合後には「Jリーグの魅力」について語っている。

 この日の鳥栖は昨季J1王者の猛攻に苦しみ、ほとんどの時間帯で自陣に押し込まれていた。トーレスは前線で孤立するシーンが目立っていたものの、「私たちはよく守り、よく戦えたので、このドローはポジティブな結果だと思う。川崎はランキング上位のチームなので」と試合を振り返り、残留争いを強いられている鳥栖が、優勝争いを演じる格上相手にアウェーで勝ち点1を手にしたことに、一定の満足感を示した。

 自身が初ゴールを決められなかったことに関しても、「川崎相手に上手くプレーするのは難しい。ドローに持ち込めたことが大事で、自分が決められなかったことに関しては、今日は問題ない」と、“フォア・ザ・チーム”の姿勢を強調していた。ストライカーとしてはフラストレーションの溜まる試合展開だったものの、トーレスはこの日も前線からのハイプレスを怠らず、チームとしての結果を優先したプレーに徹していた。

 そして、6試合に出場した現時点でのJリーグの印象について報道陣から尋ねられると、笑顔を浮かべながらその魅力について口を開いた。

Jリーグは全てのチームが同レベル」

Jリーグは全てのチームが同じレベルにある。バランスが良い。それは難しいことではあるが、私はそれを知っていた。だから日本でプレーしたいと思ったんです」

 昨季限りでアトレチコ・マドリードを契約満了となったトーレスのもとには、中国やオーストラリア、アメリカに加え、欧州各国のクラブからもオファーが舞い込んでいたが、最終的に鳥栖を選択。その決断の背景には、毎年のように王者が変わり、どのチームにも上位進出のチャンスがある拮抗したリーグという、Jリーグならではの特徴も鳥栖入りを決めた理由の一つにあったようだ。

 チームは現時点で15位とJ1残留に向けて苦しい戦いを繰り広げており、自身にも初ゴールの歓喜は訪れていない。それでも実力拮抗のリーグの中で、これまで所属したアトレチコ・マドリードやリバプール、チェルシーなどでは得られなかった刺激を、楽しむことができているのかもしれない。(城福達也(Football ZONE web編集部) /Tatsuya Jofuku)