6月10日に行われた浪商高校と桃山学院による高校ハンドボール決勝戦(大阪)で起こったラフプレーをめぐって、両校の主張が対立している。

それは、試合の後半14分、浪商高校の選手が桃山学院のエースプレイヤーのみぞおち部分に肘打ちを入れた上、試合前には同校の他選手が「ぶっ殺す」「アイツや」などと反則行為を予告する動画をSNS上にアップしていたことも分かっている。

だが、浪商高校は桃山学院の選手が掴んできたユニフォームを振り払うために行った行為だとして、故意ではないと主張。アップされた動画も「悪ふざけ」として、実際のプレーとは無関係であると釈明した。それでも桃山学院・木村雅俊監督は、ユニフォームを掴まれた側の腕とは反対の腕で肘打ちを行っていることや、実際に反則行為が成されたことから、「振り払った時に肘が当たったという説明はちょっと納得しがたい」と異を唱えている。

すると日本テレビ「スッキリ」では、元ハンドボール日本代表・東俊介氏が番組にコメント。浪商高校選手の肘打ちを「故意は故意だと思います」との認識を示した。

「高校生の決勝ということも鑑みて、2分間の退場が一番妥当な判定なのではないか」という東氏は、「悪質な反則である場合は一度の反則で失格というのもあり得る」とも。その上で今回のプレーを「それ(失格)を選ぶレフェリーがいてもおかしくないくらいのレベルの反則」と続けた。

また、肘打ちの映像を見た同氏は、故意かどうかの見解を訊かれると、「故意は故意だと思います」と切り出し、「プレーが止まっているにも関わらず、しっかりと持たれているのを振り払うところなんですけど、ストレスが溜まって『離せよ』ってことでやったのが急所のみぞおちに入ってしまった」と分析した。