長友は、「ちょっと意識が低い」と代表チームへの不満を漏らしている【写真:Getty Images】

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完敗のスイス戦を受けて、長友が「みんなが走る意識を持つべき」と力説

 日本代表は現地時間8日の国際親善試合スイス戦で0-2と敗れた。

 5月30日のガーナ戦(0-2)から連敗を喫するなど思うように結果を残せずにいるなか、10日にオーストリアのゼーフェルトでトレーニングに励んだDF長友佑都は、「ちょっと意識が低い」と代表チームへの不満を漏らしている。

 4-2-3-1システムを採用したスイス戦で長友は左サイドバックとしてフル出場。相手の強力アタッカーであるジェルダン・シャキリと互角の攻防を繰り広げるなど1対1の強さを誇示した。攻撃の際には果敢な仕掛けも披露したが、スイスの守備組織を崩せないままノーゴールに終わっている。

 攻撃に関して「最終的にクロスを上げます。中で弾かれますじゃ話にならない」と指摘。そのうえで「何度も言っていますが、走る部分をもう一度、みんなが意識を持つべきだと思う」と触れ、サッカーのベースとなる“走り”が西野ジャパンに希薄としている。

「ボールを保持して簡単に点を取れるような相手じゃない。相手が崩れているところでボールを取って、その間を誰かがスプリントして抜けるとか(が必要)。抜けるから足もとが生きるわけで、ちょっとその(走る)意識が低いと思う」


同僚の“走る意識”に注文、「ここは絶対スプリントで行かないといけないところで…」

 スイス戦のパフォーマンスを受けてチームの課題を挙げた長友は、前線の選手に対しても思うところがあるようだ。「実際に守備にエネルギーを使って、攻撃に切り替わった時に走れていないのか。前線の選手じゃないので、そこは分からない部分もある」と前置きしつつも、正直な思いを次のように明かしている。

「僕が映像を見ているなかでは、ここは絶対スプリントで前に行かないといけないだろうというところで、全然行けてないと感じたというのが率直な意見です」

 特定の選手名こそ挙げていないものの、長友は同僚の“走る意識”が不足しているように感じたようだ。チーム内でのミーティングをはじめ、選手間でも話し合いを続けているなか、果たしてW杯前のラストマッチとなるパラグアイ戦で“走る意識”に改善は見られるだろうか。


(大木 勇(Football ZONE web編集部) / Isamu Oki)