iPhone/iPadでWindows 10を利用する? リモートデスクトップの使い方

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手のひらのiPhoneで別のパソコンのWindows 10が動いている?
そんな不思議なことを実現できるのが、Windows 10のリモートデスクトップだ。

iPhoneだけでなく、iPadやAndroidデバイスでも同様のことができる。
今回は、iPhoneからWidows 10パソコンに接続して遠隔操作する方法を紹介しよう。


●リモートデスクトップとは何か?
Windows 10には「リモートデスクトップ」という機能が用意されている。
これは、Windows 10のパソコンを別のパソコンから遠隔操作する機能だ。

もともとはWindows 10のパソコン同士を接続して利用する機能だったが、現在はiPhone/iPad/Androidでも利用できる。
たとえば、
手持ちのiPhoneを使って別の部屋にあるWindows 10パソコンに接続し、iPhoneにWindows 10の画面を表示して操作するといった使い方ができるのだ。

なお、利用するには、接続される側のパソコンがWindows 10 Proである必要がある。Windows 10 Homeは、接続する側にはなれるが接続される側にはなれないので要注意だ。

また、基本的には接続できるのは同一ネットワークにあるデバイス同士となる。同一ネットワークというのは、同じWi-Fiルータを使っているデバイスと考えてもらってOKだ。では、ここでは、iPhoneからWindows 10に接続する設定を説明しよう。


iPhoneからWindows 10にリモートデスクトップ接続する


まずは、Windows 10 Pro側でリモートデスクトップを有効にしておく。設定画面で「システム」→「リモートデスクトップ」とすすんで、[リモートデスクトップを有効にする]をオンにしておく。



iPhoneに「RD Client」アプリをインストールし、起動する。「RD Client」アプリはApp Storeで無料入手できる。



右上の[+]をタップする。



[デスクトップ]をタップする。



[PC名]をタップする。



接続するWindows 10パソコンの「デバイス名」(IPアドレスでも可)を入力して[完了]をタップする。Windows 10パソコンのデバイス名は、設定画面で「システム」→「バージョン情報」と操作すると確認できる。



[ユーザーアカウント]をタップする。



[ユーザーアカウントの追加]をタップする。



接続先のWindows 10にログインするときのユーザー名とパスワード(通常はMicrosoftアカウントのメールアドレスとパスワード)を入力して[保存]をタップする。



[保存]をタップする。



デバイス名のアイコンが表示されるのでタップする。



右上の[承諾]をタップする。



Windows 10に接続されて、iPhoneからWindows 10を操作できるようになる。


接続方法は以上だ。
いったん接続したら、iPhone上で[スタート]メニューを表示したり、アプリを起動したりできる。また、画面上部のメニューでいくつかの操作も可能だ。以下では、主な機能を画面で紹介しておこう。


メニューの虫眼鏡のアイコンをタップすると、画面を拡大できる。



中央のバーガーメニューをタップすると、左右にメニューが表示される。[マウスポインター]をタップすると、iPhone側で操作できるマウスポインターが表示される。切断するときは[セッションの終了]をタップする。



右端のキーボードのアイコンをタップすると、キーボードが使える。これで文字入力することも可能。



切断すると、以降はデスクトップのサムネイルをタップするだけで、すぐに接続できるようになる。設定によってはユーザー名やパスワードの入力も必要になる。


なお、今回はiPhoneを利用したが、iPadやAndroidでも操作方法はほぼ共通だ。iPadのような画面の大きいタブレットであれば、操作はもっと楽だろう。

非常に面白い機能だが、特に使い方が決まっているわけでもないので、とりあえず試してみて、どんな使い方ができるか考えてみてはどうだろうか

iOS用のMicrosoft リモート デスクトップ
Android用のMicrosoft リモート デスクトップ


井上健語(フリーランスライター)