喫煙率が高い中国では、たばこを根元まで吸わない日本人の習慣が理解できないようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 灰皿に、まだほとんど吸っていない吸い殻が残っているのを見ることがあるのではないだろうか。昔は根元まで吸うのが普通で、たばこの吸い残りは残しておいて後で吸ったり巻きなおしたりする人もいたが、今では何口か吸ってそのまま捨てる人が少なくないようだ。これに対して、中国人からは疑問の声が出ているようだ。中国メディアの今日頭条は14日、「どうして日本人はたばこを半分しか吸わないのか」と題する記事を掲載した。

 たばこを根元まで吸わない日本人の習慣が、中国人には理解できないようだ。記事は、ある中国のホテルの清掃員が、日本人の泊まった部屋に掃除に入った際、灰皿に吸いかけのたばこがあったので残しておいたところ、灰皿をきれいにしていないとクレームが来てしまったそうだ。清掃員は吸いかけだと思って残しておいたわけだが、このエピソードからも日中の感覚の違いがよく分かる。

 では、日本人は1本をどのくらいまで吸うのだろうか。記事によると、中国の検索サイト・百度には日本の喫煙者に関する調査が出ていて、8口以上吸う人は少ないという結果が出たそうだ。大抵は5、6口で、なかには3、4口で捨ててしまう人もいるとしている。

 記事の中国人筆者は、喫煙者である自身の感想として、おそらく根本近くになればなるほど口当たりが悪くなるためではないかと分析し、大体半分を過ぎると口当たりが重くなり、5分の3を過ぎると苦くなって吸えなくなるとした。

 記事では、そもそもタバコというのは口当たりの良さを楽しむためのものであり、口当たりが悪くなってまで吸い続ける必要はないと論じている。そして、「もし、自分が金持ちなら絶対に3口で捨てる」としている。

 喫煙率が高い中国では、たばこは一種の文化となっており、安いものから1箱何百元(日本円で数千円)もする高級品まで種類が豊富だ。特に高いたばこの場合は、少ししか吸わずに捨ててしまうのはもったいない気がするのだろうが、ただでさえ健康を害するたばこは、根元まで吸うとさらに健康に悪いと言われる。やはり、健康を考えればたばこは吸わないのが一番ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)