【ファンキー通信】高橋名人は恋愛も高速連射だった!

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 あの高橋名人がコントローラーをマイクに持ち替えた。

 1秒で16連射する男、高橋名人を覚えているだろうか? ファミコン世代と言われる20代から30代の方は、彼に憧れてファミコンのボタンを連打しまくったに違いない。そんな高橋名人が、今年20周年を迎えるという。

 なにが20周年なのかと言うと、1985年に開催された「全国ファミコンキャラバン」というゲームイベントで、名人の称号を授かってから今年で20年になるということなのだ。

 その20周年を記念して、「高橋名人ソングコレクション16連射」というCDが10月5日に発売された。彼が歌ってきた数々のゲームソングを集めた、ベストアルバムだ。「Bugってハニー」や「高橋名人の冒険島」のテーマソングなど、ファミコン世代にとっては懐かしい作品が収録されている。その中でも一番の聞きどころは「ハートに16連射」だ。

 この曲は、高橋名人が現在も続けているライヴ活動には欠かせない、盟友「宇宙ヤング」と一緒に作った曲で、曲中にドラマを挟むなど、斬新な構成になっている。

 肝心なのは高橋名人の歌なのだが、これがうまいのだ。優しく甘い声が、時には切なく、時には楽しく、壮大な世界観を作り出している。本人曰く、バラードが得意なんだとか。CDにはカラオケバージョンも収録されているので、自宅でも外出先でも高橋名人になりきって、練習することが可能だ。

 また、20周年を記念した高橋名人オフィシャルサイト「16SHOT」では、有名ストリートブランドとのコラボレーションTシャツの販売を行っている。今、若者に人気のブランドを支えているクリエイターたちも、まさにファミコン世代。20周年という記念の年に、憧れていた高橋名人とコラボレートしたいということで、コラボTシャツ制作に至ったのだ。

 ところで、高橋名人は今なにをしているのだろうか? ハドソンの広報担当者に聞いてみました。

 「高橋は現在、家庭用ゲームの宣伝を担当しています。具体的には桃太郎電鉄なんかを手がけております。もっとも、高橋は『名人』になる前から、ずっとハドソンの社員だったんですよ」

 なんと、高橋名人はサラリーマンだったのだ。テレビやイベントでゲームの解説をしたり、ボタンを押しまくったりしながらも、会社で働いてたのである。

 高橋名人、この名前を聞いただけで少年時代の甘酸っぱい記憶と、ファミコンの電子音を思い出すのは私だけだろうか? ゲームに夢中だったあの頃に戻って、今日は連射大会といきますか!(文/verb)

高橋名人オフィシャルサイト「16SHOT」
http://www.16shot.jp/