ドラえもんの青い部分がスーツだと言っても、あまり読者には理解されないかもしれない。これまで何度か発表された図解イラストでは、ボディーが極微反重力特殊コーティングされているとは書いてあっても、スーツについては触れていない。

 しかし、事実から言えば、スーツは一度実際に描かれている。『ど〜んとやってみよう 姫子とドラのまんが教室』(1976年『小学五年生』11月号に掲載)の中で青い部分をスーツのように脱いで見せる描写があるのだ。しかも、コマの横には「ここは藤子不二雄先生がかきました」と書かれており、アシスタントが勝手に描いたものではないと明言されている。もちろん、スピンオフ作の表現なので、公式設定ではない可能性も高い。またドラえもんの設定は、公式でもコロコロ変わるから、どれが本当の設定かは議論が分かれる。こんな話がある…という程度で楽しんでほしい。