DF長友佑都、“香川真司の存在価値”に持論 「もっと良い生かし方はある」《キリンチャレンジカップ2017》

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▽日本代表は7日、10日に日産スタジアムで行われるキリンチャレンジカップ2017のハイチ代表戦に向け、トレーニングを再開した。

▽練習終了後、DF長友佑都(インテル/イタリア)がミックスゾーンで取材陣のインタビューに応対。先のニュージーランド代表戦で消化不良な出来に終わったMF香川真司(ドルトムント/ドイツ)について、持論を展開した。

◆DF長友佑都(インテル/イタリア)

──課題

「全てにおいて精度を上げないと。昨日の失点も防がないといけない。個人としても課題はたくさんある。やるべきことは多い。でも、11月にブラジルとベルギーと対戦する機会がある。代表に選ばれるかわからないけど、今のカウンター主体のサッカーが競合相手にどれだけ通用するのか楽しみ」

──以前と比べて攻撃にギクシャク感

「そもそも、昔のようにチームとしてポゼッションを高めるサッカーをしていない。南アフリカのときのようなサッカーに近い。今はみんなで守ってショートカウンターを狙うスタイル。監督自身もポゼッションで勝利できるだけじゃないって話している。難しさはある」

──具体的に南アフリカのときのようなサッカーとは

「次のワールドカップに僕自身出ているのかわからないけど、色々と経験してきた中で南アフリカのときのようなサッカーが今の日本に合っているのかなと。そのサッカーが唯一世界で結果を残す可能性を秘めていると思う」

「相手にポゼッション率で劣っていても、みんなで泥臭くボールを奪って、カウンターを狙うのが今の日本に一番合っている。それが監督の求めるサッカーでもある。前線の顔ぶれを見ても、縦に速いサッカーができるようなスプリントできる選手が揃っている。南アフリカのときのようなサッカーが一番向いていると思う」

──現時点でイメージするワールドカップでの戦い

「次のワールドカップで、僕らがポゼッションサッカーをしているイメージが僕の中にない。それだと、今のメンバーを含めて、結果を残せないのかなと」

──MF香川真司(ドルトムント/ドイツ)の生かし方

「前線3枚に縦に速いタイプの選手が揃っているので、やっぱりタメを作れたり、ボールを持てる選手が必要。トップ下の選手までもが裏抜けや縦突破しかできないとなると、チームとしてカウンターでしか勝負ができなくなる。その中で、経験があって判断力に優れる真司という存在は大切になる。もっともっと良い生かし方はあると思う」