山中慎介【写真:Getty Images】

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4回TKO勝ちで山中から王座奪取、試合後に心境吐露「未だに信じられない。夢みたい」

 WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦(島津アリーナ京都)は15日、同級王者・山中慎介(帝拳)が同級1位ルイス・ネリ(メキシコ)に4回2分29秒TKO負けを喫し、日本タイ記録となる13度目のタイトル防衛に失敗した。デビュー24連勝で新王者となったネリは「歴史的チャンピオンを王座から降ろした」と喜びを爆発させている。

「神の左」を沈めた新鋭は、タイトル奪取に興奮冷めやらない様子だった。ネリは試合後にツイッターを更新し、4回TKO勝ちを象徴するような無傷の顔に笑みを浮かべ、肩にベルトをかけてガッツポーズを取る写真を掲載している。

 そして「未だに信じられない」と心境を吐露。12連続防衛中だった山中を倒した22歳は「歴史的チャンピオンを王座から降ろした。夢みたいだよ。常に自分自身を信じた」とつづった。

 デビューから無傷の24連勝。圧倒的な強さを見せつけ、新王者となったネリに対して、米スポーツ専門局「ESPN」は「シンスケ・ヤマナカを容赦なく打ち負かし、世界バンタム級王者となった。彼はヤマナカの長年に及ぶ支配、そして日本ボクシング史への挑戦を終わらせた」と称賛していた。

 それだけ、山中撃破の価値は本人、世界にとっても大きかったようだ。