「君のことを想っている」と語りかけたロブ・ロウ

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「明日までの命かもしれない」―2人の子がいるシングルマザーながら、医師にそう宣告される恐怖や不安、そして悲しみはいかばかりであろうか。昨年に肺がんと診断されたアレックスさん(Alex Charpentier)は、48歳の若さにしてステージ4のがんと闘病中で、すでに死を覚悟しホスピスにてケアを受ける毎日だ。そんなアレックスさんを喜ばせようと、親友が彼女の“永遠のアイドル”ロブ・ロウ(53)に連絡。ファンの苦境を知ったロブは、早速ビデオメッセージを送り彼女を喜ばせた。

死ぬまでに、大好きなロブ・ロウに会って話がしたい―そう願っていたアレックスさんなる女性に、ロブ本人がビデオメッセージを送った。その中で、ロブは満面の笑みを浮かべこう語っている。

「そう、僕だよ、ロブさ! 調子はどうだい? 君が長い間、応援してくれていることを聞いたんだ。どんなに有難いか、言葉では言い表せないよ。僕のしていることを喜んでもらい、注目してもらえる。それって素晴らしいことさ。特に、君のように熱心に応援してくれる人がいる。実に嬉しいことだよ、どうも有難う。」
「それから、こう言いたい。どうか君に神のご加護がありますように。君に祈りを捧げます。そして君のことを考えているから。君は本当に大変な闘いをしているけど、ファイターだ。君の背中をポンと叩いて褒めたい気分だ。そして君のことを励ましたい。」

またロブは「まだまだ君に僕の作品を観てほしい」と述べ、「そう、僕は君のことを想ってる」と語りかけた。このメッセージに大喜びしたアレックスさんは、ロブへの返信ビデオメッセージの中でこのように話している。

「どんなに嬉しいか、表現もできない。あなたは私の人生に影響を与えてくれた人なんだもの。短い人生ではあったけれど…。」
「10代だったあなたに憧れ、大人の役者になったあなた、そしてお父さんになったあなた、人間としてのあなたを、私は尊敬したの。」
「わざわざ電話してくださるなんて…。私の友人があのビデオを子ども達に見せたとき、子ども達は思わず泣いてしまったんです。私にとってどんなに意味のあることか、子ども達は知っているからです。」
「でも今の私はベッドに横たわり、話すのも息をするのも辛い状態です。だけど、あなたに知ってほしかった。(ビデオメッセージを)どんなに有難く思ったのかをね。このことを、私の家族も忘れないでしょう。どうも有難う、ロブ。ピース。」

アレックスさんの余命は幾ばくもないというが、長い間憧れてきたロブからのメッセージはどんなに嬉しかったことだろうか。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)