【今週のボヤき】

仕事で「おかしいな」と思ったことや「こうしたほうがいいのでは?」と思ったことはまわりや上司に言うようにしています。会議で言いにくいことも必要であれば言うようにしているのですが、時々上司に「場の空気が悪くなるようなことは言うな」「雰囲気が悪くなる」と言われます。仲良しクラブではないので、結果のために必要だと思えば言うべきことはきちんと言ったほうがいいと思うのですが……。

もちろん、和気あいあいと仕事ができればそれにこしたことはないのですが、馴れ合いや媚びで仕事をするのは本末転倒だと思うのです。そんなに雰囲気や空気って大事なんでしょうか? ノリや雰囲気を重視する職場が怖いです。

「みんな仲良し」がウリの職場にブラックが多い理由

「アットホームで明るい職場」だとか「仲間意識が強く家族のような職場」だとか「みんな仲良し」みたいな社風を売りにしているところほど実はブラックなところが多くて、裏を返せば仲良くできない人は爪弾きにされる環境だったり、空気に従わない人は容赦なく糾弾の対象にされてしまう環境だったりするんですよね。

わかりやすく言えば女性の群れのような集団意識でして、表面上は仲が良く見えても裏では魑魅魍魎の舌戦が繰り広げられているような関係性なんです。

集団圧力で一色に染め上げているだけ、違うことは一切許さない集団至上主義、同じ意見を共有することだけを求められた量産型社員を作り出すことしかできない環境です。

その意見に従うことでその責任を背負ってくれるのならまだいいのですが、そういう劣悪な環境に限って「成功したら俺(私)のおかげ、失敗したら誰かのせい」という上の人が得をするだけのシステムだったりするんですよ。

仕事の成果云々ではなく、媚びを売って気に入られた人が勝つ仕事。

やっていることは接待と似たようなもの、仕事に一生懸命な人は損をするだけの職場ってことですね。

「反論=批判」と捉えてしまう残念な人たち

「空気を読め」と同調圧力を掛けてくる人は議論することが苦手な生き物で、「反論=批判」という安易な考えを持っているんですよ。

集団意識の強い日本人に多いタイプなのですが、それを意見としては捉えてくれずに悪意のある批判として捉えてしまうんです。だからその意見がどんなに正論でも人格否定されたと思い込み議論に応じてくれないわけです。

面倒ですがこういう人種は意見を言う前に一手間かけなければなりません。

まずは空気を読みその意見に同意を示すこと、そして一通り仲良しごっこに付き合いご機嫌を取っておいてから「でもこういう方法もありますよね?」と違う意見を差し出すこと。

一度仲間だと認識させてあげれば議論に応じてくれると思います。

上司を手玉に取るくらいの器量は持っていて損ではないので、あまり頑(かたく)なにならずに空気を読むことも必要なスキルかと思いますよ。