そろそろ食事だけじゃなく本気で口説きたい相手がいるなら、次のデートは、あえてぽつんと離れた場所にあるレストランを選んでみよう。駅からの距離が、きっとデートの味方になる。道中のタクシーの会話で距離が近づき、このまま二軒目へいこうよと誘いやすくなるのだ。

初乗り料金も410円になったし、気軽に使いやすくなったタクシーで行きたい、スマートな大人デートにピッタリのレストランをご紹介しよう。



外食経験値の高い大人達の間でじわじわと人気が出ている隠れ家
グルメ通な彼女を誘うなら『酒肆ガランス (シュシガランス)』

一度この店に来たらハマッてしまうリピーターが多いという、『酒肆ガランス』。

白金高輪駅から600m、ヒールで歩くにはちょっとハードルが高い。そんな時にサッとタクシーを捕まえる気遣いがあると、女子からのポイントがアップする。

向かう店は“外食経験値”の高い大人達の間でじわじわと人気が出ている隠れ家だ。店名の“酒肆”とは「酒を並べる」という意味で、諸国の料理や酒がボーダレスに並び、初めて店を訪れる客は誰もが「ここって何屋?」と反応する。



ポテトサラダから水餃子、ひよこ豆ペースト・フムスなど…、ジャンルレスなメニューのラインナップ

オープンキッチンの様子を見渡せるカウンター席に陣取ってメニューを手に取れば、居酒屋の定番・ポテトサラダに、中東ではおなじみのひよこ豆ペースト・フムス、トリュフ塩添えのベルギーポテトフライ、生地から自家製の水餃子に、揚げたてのカツを卵でとじるカツ丼などなど、ジャンルレスなラインナップに驚く。



オープンキッチンのカウンターで、ワイン片手にカツ丼を食べるという異空間が楽しい!

料理とともに味わうアルコールも、ワインのみならず希少な日本酒・焼酎、ウイスキーなど充実のラインナップだ。

多岐なジャンルの料理を提供しながらも、ひとつひとつの料理はどれもレベルが高いから安心してほしい。

“こんな店、はじめて!”とツウの彼女も喜んでくれるに違いない。


アクセス便利な目黒駅から、さっとタクシーで向かう距離感が絶妙なビストロ!



『Restaurant unique』の看板が出迎える。駅まで13分という距離が、絶妙なスパイスに
駅からの距離が、恋のスパイスになる!『ユニック』

『レストラン ユニック』は目黒駅から徒歩13分に位置する。そう「ちょっと遠い」と思うかもしれないが、その距離が絶品肉料理への期待度をMAXまで引き上げてくれる最高のスパイスとなっているのだ。

そして、言うまでもなく、その期待は決して裏切られることなく、遙かに上回る美味しさを提供してくれる。



最初から最後まで肉尽くしで攻めたくなる!ミートラバー歓喜の品はコレだ。

シェフの中井雅明さんは、目黒の人気店『レストラン キャスクルート』にて腕をふるい、満を持して2013年に独立。

パリのレストランで肉料理部門を任された経験も持ち、ジビエを得意とするシェフである。



中井シェフは肉の美味しさを最大限に活かした調理を施してくれる。

『unique』の文字が書かれた扉を開き、店内にはいるとカジュアルな雰囲気ながらどこか洗練された空気も漂う大人の空間が広がっている。

「いらっしゃいませ」の言葉とともに、店内奥に目を移すと、厨房で腕を振るう中井シェフの姿。



「ユニック」という店名に込められた想いの通り、遊び心も取り入れた楽しい料理がメニューに並び、訪れる度に新たな出会いのある店である。



「前菜盛り合わせ」(2人前 2,970円)(写真左上から時計回りに)「豚肉のテリーヌ」、「白レバーのムース」、「ピクルス」、「豚のタンのコンフィ」、「和牛のハツ」、「サーモンのマリネ」、「湘南野菜のサラダ」

ジビエ料理を得意とする中井シェフ。どの料理も素材の味を活かすだけでなく、底力まで引き出している。

まずは「前菜盛り合わせ」。「豚肉のテリーヌ」は、愛農ナチュラルポークを使用。鶏レバーや4〜5種類のスパイスを混ぜて作られている。低温でゆっくりと火入れをした「和牛のハツのカルパッチョ」など、ワインが進む7種が味わえる。

肉の間にサラダやサーモンのマリネで箸休めができるのも嬉しい一皿だ。



「沖縄アグーバラ肉のコンフィ」(3,150円)

「沖縄アグーバラ肉のコンフィ」は、同店の名物とも言える一品である。塩、スパイス、ハーブでマリネした豚バラ肉を、ゆっくりと低温お油で5〜6時間程かけて煮込み、最後に遠赤の火でじっくりと火を入れて完成。丸2日間かけて仕上げられる一品だ。

「沖縄アグー豚」は、カリッとした皮の香ばしさと、ジューシーな脂のバランスが絶妙で、どんどん食べ進められてしまう。

また、コンフィの下には、レッドムーンという甘めのじゃがいもを使用した薫製をかけたマッシュポテトも絶品で、お肉とソースを絡めながら味わいたい。



「ロニョン・ド・ヴォー(仔牛の腎臓)」

ひとつひとつの料理が個性的な同店では、合わせるワインもスタッフやシェフと好みを相談しつつ選ぶのが楽しい。

グラス(620〜1620円)は、種類の異なるものを日替わりで提供。ワインリストも頻繁に入れ替えを行っており、いつ来ても新しいペアリングが楽しめる。

ほろ酔いになった帰り道は迷わずタクシーで。「もう少し飲まない?」と誘いやすい距離感がありがたい。駅から離れているのが恋のスパイスになるレストランなのだ。


乃木坂と六本木の間。大人のためのエリアに誕生した新店がすごい!



食とアートと音楽がコラボレーションしたスタイリッシュな空間
アートと音楽に酔いしれる『the ringo』

国立新美術館からほど近い場所に昨年12月オープンした『the ringo』。

最寄り駅は乃木坂だが、六本木か乃木坂からタクシーでスマートに訪問することをおススメする。

「食とアートと音楽」がテーマのこちらの店では、新進気鋭のアーティストとコラボレーションしたアートが飾られ、心地よいチルアウトミュージックが流れる空間に癒されながらゆっくりと寛げる。



「ホセリート社」のハモンは、世界の著名な料理人たちが「世界一」と称賛する

シェフの米田氏が提案するのは、スペイン料理に東京のエッセンスを加えた「モダンスパニッシュ」。

世界中の料理人が「世界一のハモン・イベリコ」と称賛する「ホセリート社」のハモンは、上品でほんのりと甘く、程良い塩味が絶妙の味わい。

薄くスライスするとしっとり滑らかな食感は、まさに世界最高峰。



濃厚なフォアグラの味が凝縮された「フォアグラプリン」

ソムリエがセレクトしたスペインワインと相性抜群の料理も揃う。

シェフのスペシャリテ「フォアグラプリン」は、濃厚なフォアグラの味が凝縮され、口の中に広がる風味がたまらない!



ほうれん草やベーコン、チーズなどお好みでトッピングも追加できる「スペイン風オムレツ」。写真はトリュフを追加。

スペイン料理の定番「スペイン風オムレツ」は、ほうれん草やベーコン、チーズ、フォアグラなど好みのトッピングを追加して楽しめるぞ。



一番人気は「イカスミのパエリア」

ここでしか食べられないオリジナルのパエリアも忘れずに。一番人気は「イカスミのパエリア」。

コクがあるイカスミの味と色鮮やかな野菜、そして魚介の風味が旨い。

早朝4時まで営業しているから、2軒目のバー利用も可能。

西麻布のバーは敷居が高すぎる…!という人は、この空間を覚えておいて損はなし。



六本木と乃木坂の間の大人エリアにあって、この味わい。絶対にデートで行きたい新店だ!


炉端があるイタリアン?意外性がいいスパイスになる!



カウンターの目の前の囲炉裏を使っていただく「創作囲炉裏料理」
カウンターで楽しむ創作囲炉裏料理『sabi』

広尾から徒歩10分程の静かな場所に佇む『sabi』は、イタリアンをベースにした本格的な創作料理が味わえる。

木目を基調とした落ち着いた雰囲気の店内には、カウンター12席、テーブル4席のほか、個室を完備しているからデートはもちろん、接待利用も可能だ。

この店の注目はなんと言っても、カウンターの目の前の囲炉裏。この囲炉裏を使っていただくのは、ヨーロッパの技法をベースにイタリアンの要素を取り入れた「創作囲炉裏料理」。



ウニにキャビアまで乗った贅沢な「カルパッチョ」。絶妙な塩加減と酸味でワインにもよく合う。

料理は、日替わりコースでその日の一番美味しい食材を堪能するのがおススメだ。

旬な魚介やジビエなどの肉類をはじめ、野菜や米まで全国の生産者から直接仕入れているから、新鮮で旨い素材が揃うのだ。



目の前の囲炉裏で焼くのは、綺麗なサシがしっかり入った薄切りの和牛

美しいサシが入った和牛は、自らの手で囲炉裏の上で火をいれていく。

サッと火を通してレアに仕上げたら、ポン酢のジュレとたっぷりの薬味を巻いていただこう。



レアで仕上げた肉に薬味を巻き、ポン酢のジュレでいただく

肉の脂の旨味に薬味が爽やかさを加え、さらに肉の味を邪魔しすぎないジュレが絶妙だ。



洋風のブイヤベースも囲炉裏に乗せると和テイストに

魚介がたっぷり入ったブイヤベースも囲炉裏の上に登場!

和の雰囲気漂う囲炉裏でブイヤベースをいただくとは、何とも斬新なスタイル。

魚介の旨みがたっぷり染みたスープは、バケットをひたひたにして、最後の一滴まで味いたい。



〆は炊き込みごはんのTKG

〆のご飯は、「炊き込みご飯のTKG」。この炊き込みご飯だけでも十分に美味しいのに、濃厚な卵をかけ、さらに店拘りの燻製醤油をたらす。

この醤油が香りと味にコクをプラスして、極上の〆ごはんに仕上げてくれる。



燻製した醤油を使うことでコクが増す

「スタイリッシュな空間の中で囲炉裏を囲う」、そんな斬新なスタイルだからこそ、駅から敢えて離れた場所にすることでサプライズ感を増してくれるのかもしれない。



当たり前においしい店だけではなく、そんなギャップがあるデートに、きっと女性は弱いはずだ。


恵比寿と広尾の間にある一軒家レストランへ!



スタッフとの会話も楽しい、枕木を使ったカウンター席
グルメな大人が通う隠れ家フレンチ『Atelier d' I (アトリエ・ド・アイ)』

恵比寿三丁目の交差点からすぐ、広尾駅から徒歩10分の場所にある『アトリエ・ド・アイ』。こちらの店は、シェフ市川知志氏が「シェ・トモ」を銀座に移し、その跡地につくられたビストロだ。

フランスのアトリエをイメージした温かみのある空間でいただけるのは、シェフ太田圭二氏が素材の持ち味を生かしながら作り上げるオリジナリティに溢れたフレンチ。素材の持ち味を活かすため、食材に可能な限り手を加えないという拘りだ。



「自家製ツナのニース風サラダ」目の前で塊のツナをほぐしながらサラダに混ぜていきます。 これが本当に美味しい。しかもボリュームも満点。リピート決定の一品。

本場フランスを感じさせるニース風サラダは、なんと自家製のツナを使用。

旨みがぎゅっと凝縮されたツナを目の前でほぐしながら卵やトマト、インゲンなど新鮮食材を和えて提供される。

素材そのものの味を楽しむ、シンプルだがこれが旨い。



ふわふわの食感がたまらない「モンサンミシェルのスフレオムレツアトリエ風」

多くの客が注文する「モンサンミシェルのスフレオムレツアトリエ風」は、アツアツ、ふわふわのスフレオムレツに、チーズとハーブのソースを合わせた人気メニュー。

口に運ぶまでにとろけて無くなってしまいそうなくらいにクリーミー。たっぷりのチーズにハーブを合わせれば大人のオムレツの出来上がり。

肩肘張らずに普段使いできる雰囲気の中、フレンチの名店“シェ・トモ”の精神を引き継いた本格料理とワインがリーズナブルに楽しめる。グルメな大人達が連日タクシーで通うのも納得である。



「牛バベットのステーキ」ソースとの相性もばっちり



渋谷でも駅前からちょっと足を延ばせば大人が満足できる和食があるんです!



厨房をぐるりと囲うメインカウンター。料理人の技を眺めながら、会話も楽しめる。
東京最大のフルオープンキッチンカウンター『食幹 渋谷』

渋谷駅から500m。駅前の繁華街から外れた静かな場所にひっそりと入口を構える『食幹』。

店内に入ると、外の静けさから一転、活気あるフルオープンキッチンカウンターが飛び込んでくる。

東京最大と言われるそのメインカウンターは厨房をぐるりと囲い、料理人の技を眺めることができる。さらに、カウンター越しに料理人との会話を楽しむことで、店の一体感が感じられるのだ。



コースで提供される八寸は、いぶりがっこのポテサラや蛸など酒が進むものばかり

和食の楽しさを知ってもらいたいと開発されたメニューの数々は、どれも独創的だ。

とある日のコースに登場した八寸は、いぶりがっこのポテトサラダや銀杏、タコのやわらか煮など和の中にも洋を取り入れ、日本酒にもワインにも合わせやすい。



箸を入れるとホロッと身が崩れる程に柔らかい「銀鱈の西京焼き」

器は有田焼などの石物から陶器まで幅広く揃え、料理との組み合わせを目で楽しめる。



「ズワイガニとカニ味噌の炊き込みご飯」

〆の一品には名物の炊き込みご飯をオーダーしよう。

その日によって様々な魚介を使ったごはんが用意されているが、この日のおススメは「ズワイガニとカニ味噌の炊き込みご飯」。

蟹の身と味噌までしっかり入って、ズワイガニを余すことなく堪能できる。まさに絶品。



残ったご飯はお持ち帰りができるという嬉しいサービス

結構なボリュームがあるが、食べきれない分は「おみや」として持ち帰れるという嬉しいサービスがあるから安心だ。

定番の和食にちょっとした遊び心を加えることで意外性を持たせ、和食初心者にも楽しさを教えてくれる、そんな和食店。若者の街渋谷も、ここまでくれば大人が楽しめる隠れ家がある。