レスターで湧き上がる侍ストライカー待望論 米メディア提案「ヴァーディのパートナーに岡崎を」

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岡崎はリーグ戦3試合連続先発落ち、チームもリーグ3試合連続未勝利と再び停滞

 レスター・シティの日本代表FW岡崎慎司はリーグ戦3試合連続で先発落ちとなり、ターゲットマンタイプのFWイスラム・スリマニやFWレオナルド・ウジョアにスタメンの座を譲っている。

 しかし、岡崎外しを実行したチームは勝利から見放されていることもあり、侍ストライカー待望論が持ち上がっている。

 

 レスターはクラウディオ・ラニエリ前監督を解任後にアシスタントコーチのクレイグ・シェークスピア氏が昇格する形で指揮官に就任。公式戦6連勝を飾り、チームは残留争いから一歩抜け出した。岡崎も新監督から信頼を獲得し、連勝街道の間スタメン出場を続けていた。

 しかし、岡崎がメンバー外となった9日のエバートン戦を2-4で落とすと、続く15日のクリスタル・パレス戦は2-2ドロー。26日のアーセナル戦を0-1で落とし、リーグ戦3試合未勝利と再び停滞し始めている。2戦合計1-2で敗れたUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝のアトレチコ・マドリード戦も含めると、公式戦5試合連続で白星から遠ざかっている。

 こうした状況を受けて、米スポーツ専門テレビ局「ESPN」は29日の敵地ウェスト・ブロムウィッチ戦ではエースのFWジェイミー・ヴァーディの相棒として、岡崎をスタメンに戻すプランを提案している。

岡崎起用で「ヴァーディはより自由に」

「シェークスピアはターゲットマンのレオナルド・ウジョアにこだわるのか、シンジ・オカザキをスタメンに戻すのかを決断しなければならない。ウジョアは主に相手の3バックに対抗する目的と、そのフィジカルの強さが有効だという理由でアーセナル戦に起用された。ジェイミー・ヴァーディのパートナーにはオカザキをもう一度起用した方がいいかもしれない。そうすれば、ヴァーディはザ・ホーソンズ(ウェスト・ブロムウィッチの本拠地)でより自由にボールに触ることができるだろう」

 昨季、優勝の原動力となったことから、岡崎はヴァーディを引き立てる最高の存在とメディアの間で称されるようになった。結果が出ていないこともあり、改めて岡崎待望論が沸き上がっている。

 今季リーグ戦でわずか2得点にとどまる岡崎だが、数字に現れない部分での貢献度の高さが再評価されている。

 

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images