世界の小さな大学ベストランキング、たった二千人の生徒数で世界第二位の少数精鋭大学とは

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 世界の名門大学というと、広大なキャンパスに何万人もの学生が通うマンモス大学を想像する人も多いだろう。しかし、世界には高い研究・教育成果を誇る小さな大学も数多くある。Times Higher Educationは、そんな「世界の小さな大学ベストランキング」を発表している。

 このランキングでは、5,000人以下のFTE生徒数(Full-time equivalent Student)で4学科以上を教えている大学のうち、Times Higher Educationが発表する世界大学ランキングが高い順に並べられている。

 堂々の第一位は、カリフォルニア工科大学(通称、カルテック)だ。世界大学ランキングはオックスフォード大学に次ぐ第二位、FTE生徒数はたったの2,181人で、教職員数も326人程度と推計(生徒と教職員の比率より計算)される。世界大学ランキング第一位のオックスフォード大学のFTE生徒数が19,718人、第三位のスタンフォード大学が15,658人であることと比較すると、その小ささが際立つ。キャンパスの広さは124エーカーほどあるといわれ、東京ドーム10.8個分に相当する広さだ。また、ノーベル賞受賞者数は34名、アメリカ国家科学賞の受賞者数は58名など、輝かしい業績を挙げている。

 カルテックに入学するのは当然難しい。カリフォルニア工科大学理論物理学研究所所長の大栗博司教授が入学の合否判定に参加した経験を綴ったブログでも、入試の専門職員だけでなく、世界最高峰の頭脳を持つ教授陣が膨大なエネルギーと時間をかけて選考していることが窺える。なお、「試験官によって基準がまちまちであり、労力に比べて得られる情報が少ないと判断された」ため、現在では面接が義務付けられていないという。

 ちなみに小さな大学のベストランキングに日本の大学としては唯一、東京医科歯科大学がランクインしている。世界大学ランキングでは401-500位のレンジで、FTE生徒数は2,906人だ。

 大学の大規模化は、生徒や教授陣の多様性確保や研究の大規模化などメリットも多そうに思えるが、カルテックの成功を見ると少数精鋭で手厚い教育を行うことで、世界の頭脳を惹きつけるというアプローチも有効なのだろう。

 最後に「世界の小さな大学ベストランキング」のトップ10を紹介する。

(大学名、国、FTE生徒数、世界大学ランキング)
1, カリフォルニア工科大学 アメリカ 2,181人 2位
2, 高等師範学校 フランス 1,548人 66位
3, 浦項工科大学校 韓国 3,017人 104位
4, エコール・ポリテクニーク フランス 2,669人 116位
5, ピサ高等師範学校 イタリア 545人 137位
6, 聖アンナ大学院大学 イタリア 679人 190位
7, リヨン高等師範学校 フランス 2,238人 201-250位
8, インド理科大学院 インド 3,398人 201-250位
9, スウェーデン農業科学大学 スウェーデン 3,838人 201-250位
10, ボルツァーノ自由大学 イタリア 2,813人 201-250位

photo via Wikipedia Commons

訂正 記事内の一部で誤字(正:カリフォルニア工科大学 誤:カルフォルニア工科大学)がございました。お詫びして訂正いたします。本文は訂正済みです。(3/19)