自傷行為の代わりに脚にゴッホの絵を描く(出典:http://metro.co.uk)

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日本でも大人気のモデルで女優のカーラ・デルヴィーニュは、過去にうつ病を患い自殺衝動に駆られていたという。外見とは裏腹にそうした悩みを抱えている人は少なくないようだ。このほど、うつ病や不安障害を抱えるイギリスの10代の女性が、自傷行為の代わりにゴッホ絵画を脚に描いた写真をTwitterに投稿したところ話題となっている。

英紙『Metro』などが伝えたところによると、英エセックス出身で現在マンチェスター大学に通うアメリア・ホールさん(18歳)は長年うつ病や不安障害に苦しんでおり、何度も自傷行為に駆られたことがあったという。

しかし最近になって、アメリアさんは自分を傷つける行為をする代わりに絵画に集中する楽しさを覚えた。時にキャンバスで、時に自分自身の体をキャンバス代わりにして絵を描くことはとてもいいセラピーになることに気付いたそうだ。

今回、アメリアさんは3時間かけて大腿部に有名なフィンセント・ファン・ゴッホの「Café Terrace at Night(夜のカフェテラス)」を真似て描き、仕上がった絵を「今日は久しぶりにとても悪い日を過ごしたわ。でも、自分を傷つける代わりに脚に綺麗な絵を描いたの」というメッセージを添えてTwitterに投稿した。

アメリアさんは「ポジティブなことに目を向けようと絵を描くことにしたんです。いつも不安やうつに苦しんでいる自分から、何か美しいものを生み出したいと思いました。そしてソーシャルメディアでそれをシェアすることで、社会で汚名のように取り上げられる精神疾患へのサポートをしたかったんです」と語っている。

美しく仕上げられた絵はTwitterで予想外の反響を呼び、3000以上の「いいね」が集まった。アメリアさんは「いつもはアートを投稿すると50〜100の『いいね』があるんですが、この絵がこんなに注目を集めるとは思っていませんでした。信じられません」と驚きを隠せない。あまりの反響があったために、現在そのアカウントはプライベート設定になっている。

アメリアさんの前向きな姿勢に多くの人がインスパイアされ「私はあなたのことを知らないけれど、私も同じような症状に苦しんでいるの。だからあなたがしたことをとても誇りに思うわ。あなたも自分を誇りに思うべきよ」「とても素晴らしい絵で本当に癒されたわ。あなたは生きるに値する人よ」といった励ましや、ポジティブな感想がたくさん寄せられているという。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)