インテル、主将イカルディの2発でピオリ監督初勝利…長友は出番なし

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 セリエA第14節が28日に行われ、日本代表DF長友佑都が所属するインテルとフィオレンティーナが対戦した。長友はリーグ戦4試合連続のベンチスタートとなった。

 8日にステファノ・ピオリ新監督が就任したインテルは、前節で日本代表MF本田圭佑が所属するミランとのダービーに臨んだ。試合は1−2でリードされて迎えた後半アディショナルタイムにクロアチア代表MFイヴァン・ペリシッチのゴールで追いつき、なんとか引き分けに持ち込んだ。24日に行われたヨーロッパリーグのハポエル・ベアシェヴァ(イスラエル)戦では大逆転負けを喫して敗退が決まった。今節は悪い流れを払拭し、新監督に初勝利をもたらしたいところだ。

 試合は開始早々からインテルが先行する。3分、左サイドのクリスティアン・アンサルディがマイナスの折り返しを入れると、マウロ・イカルディが触れたボールを拾ったマルセロ・ブロゾヴィッチが右足シュート。これがクロスバーに当ってゴール中央に決まり、インテルが先制に成功した。

 続く9分、左サイドを突破したペリシッチがグラウンダーの折り返しを入れると、GKチプリアン・タタルシャヌが触ったものの、こぼれ球をアントニオ・カンドレーヴァが左足で押し込む。これでインテルが2点のリードを奪った。カンドレーヴァはミラン戦に続き、2試合連続ゴールとなった。

 その後もインテルの攻撃は続く。19分、前線でからカンドレーヴァからパスを受けたマウロ・イカルディが、エリア内右で切り返してゴンサロ・ロドリゲスをかわすと、一度はボールをキープする動きを見せながらドリブルで中央突破。そのままゴール左に決め、あっという間に3点目を奪った。イカルディにとっては今シーズン11点目となった。

 出鼻をくじかれたフィオレンティーナは37分、カウンターからロングボールに抜け出したニコラ・カリニッチがGKサミル・ハンダノヴィッチとの一対一を制し、まずは1点を返した。しかし、前半アディショナルタイムにイカルディの突破をファウルで阻んだG・ロドリゲスが一発退場となり、10人での戦いを強いられる。このまま3−1でインテルがリードしてハーフタイムを迎える。

 一人少ないフィオレンティーナは、ハーフタイムにフルヴォイェ・ミリッチを下げ、ネナド・トモヴィッチを投入。インテルはジョフレイ・コンドグビアを下げてジョアン・マリオを投入した。すると63分、左サイドを突破したヨシップ・イリチッチが低く強烈なシュート。これをGKハンダノヴィッチが反応しきれず、ゴール中央に決まって1点差となる。

 勢いに乗るフィオレンティーナは66分にフェデリコ・キエーザを送り込んだ。しかし、後半アディショナルタイム1分、インテルのイカルディがこの日2点目のゴールを決め、再び2点差に広げた。このまま4−2でインテルが勝利し、ピオリ監督に初勝利をもたらした。なお、長友に出場機会は訪れなかった。

 次節、インテルは敵地でナポリと、フィオレンティーナはホームでパレルモと対戦する。

【スコア】
インテル 4−2 フィオレンティーナ

【得点者】
1−0 3分 マルセロ・ブロゾヴィッチ(インテル)
2−0 9分 アントニオ・カンドレーヴァ(インテル)
3−0 19分 マウロ・イカルディ(インテル)
3−1 37分 ニコラ・カリニッチ(フィオレンティーナ)
3−2 62分 ヨシップ・イリチッチ(フィオレンティーナ)
4−2 90+1分 マウロ・イカルディ(インテル)