天草にある「ネコ」集落 隠れキリシタンと世界遺産登録めざす

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南蛮文化の香り漂う、熊本県天草地方。自然と歴史にあふれる島の中でも、「崎津地区」は欠かせない観光スポットです。世界遺産への登録も進めてられています。

昔ながらの漁村にゴシック様式の天主堂がたたずむ光景は、国の重要文化財景観にも指定されています。かつての禁教令を逃れたキリシタンが潜伏しながらも信仰を守り続けた地で、地区のシンボル的存在の咲き継協会は1934年に完成しました。

この崎津地区を歩いていると、まず気付くのが、「ネコ」がとても多いこと。路地を歩き進む中で、1匹、2匹・・・と遭遇していきます。もともと漁村にはネコが多いものですが、とにかく目につきます。ネコ好きのはしくれとしては、観光のために持ってきたカメラを手に、気づいたらネコを追いかけている始末。

ネコたちは、飼い猫だったり、野良猫だったりと、さまざまなようです。どのネコに対しても、地区の人々は温かい。ネコものびのびしているようにも見えました。

崎津地区では、「トウヤ」と呼ばれる密集した家屋を走る路地、「カケ」という船の係留などが見られ、昔ながらの商店が並ぶエリアを歩くと、どこか懐かしい気分になること間違いなし。およそ220年前に琉球王国から伝わったとされる崎津名物「杉ようかん」も、元祖のお店「南風屋(はいや)」が街の中にあります。餅の上に杉の葉をのせ、毎日手作りされています。ぜひ食べてみてください。

熊本県天草宝島観光協会
http://www.t-island.jp/