「Asia Society(アジア・ソサエティ)」併設のバー『AMMO』はクリエイティブなカクテルが話題。看板のアールグレイマティーニHK$110。

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エネルギッシュに進化し続ける香港では、歴史を刻んだ建物をリノベーションして、カルチャー発信地として再び活用する動きが加速中。

連日多くの人で賑わう若手クリエイターの施設「PMQ 元ユンチョンフォン創方」もその一つ。古き良き空間の中で、活気づく香港アートやものづくりの熱量を感じる。まさに香港の歴史と「いま」が詰まったスポットです。

■アジア芸術に親しむ都会のオアシス。

アジアカルチャーを紹介する文化センターとして2012年にオープンしたこちらは旧英国軍の武器庫兼弾薬庫。緑豊かな敷地内に、当時の建物を生かした劇場やギャラリーが点在する。注目アーティストの展示も頻繁に開催。

併設のバー『AMMO』はクリエイティブなカクテルが話題。看板のアールグレイマティーニHK$110。

「Asia Society(アジア・ソサエティ)」TEL:852・2103・9511 11:00〜18:00(会期中の月最終木曜〜20:00) 月曜休 入場無料。AMMO 12:00〜23:00(金・土・日・祝日〜24:00) 無休。アクセス:金鐘正義道9號

■下町の民家がコミック文化の発信地に。

庶民的な灣仔エリアに残る1916年建築の民家10軒をつなげて造られた、香港アニメ&漫画文化の情報館。当時の生活の名残が色濃い館内には、入場無料の漫画サロンやロシア料理の老舗『Queen's Cafe』が入っている。

『Queen's Cafe』の名物ボルシチ(HK$52)。牛骨を煮込んだスープはリッチな味わい。

「Comix Home Base 動漫基地(コミックス・ホームベース ドーンマンゲイデイ)」TEL:852・2824・5303 10:00〜20:00 無休 漫画サロン12:00〜20:00 月曜休 Queen's Cafe 11:30〜22:30 無休 日本語メニューあり。アクセス:灣仔茂蘿街7號

■元警察官宿舎に新進クリエイターが集合!

1951年建築の元警察官宿舎をリノベした空間には、約100軒のショップが入居。多くが香港の新進ブランドで、香港らしさとセンスを兼ね備えた雑貨や服が集まる。館内はペンキの色など昔の資料に忠実に修繕。当時の意匠があちこちに残っていて、見て回るだけでも楽しい。

スカーフやバッグのブランド『The Dot』。ポジティブなエネルギーを持つデザインが身上。

「PMQ 元創方(ピーエムキュー ユンチョンフォン)」TEL:852・2870・2335 7:00〜23:00 無休 営業時間、休日は各店で異なる(The Dot 11:00〜19:00 無休)。

※『anan』2016年9月7日号より。写真・清水奈緒 取材、文・大澤千穂 コーディネーター・甲斐美也子 《anan編集部》