「上り一日下り一時」という諺がある。物事を作り上げることは、時間も労力もかかり大変だが、壊れるのは一瞬だという意味だ。これは現代社会のあらゆる物事に共通することであり、信用や信頼、ブランドなどにも当てはまる。(イメージ写真提供:123RF)

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 「上り一日下り一時」という諺がある。物事を作り上げることは、時間も労力もかかり大変だが、壊れるのは一瞬だという意味だ。これは現代社会のあらゆる物事に共通することであり、信用や信頼、ブランドなどにも当てはまる。

 韓国車は数年前まで、中国で好調な販売を記録していたが、最近は販売が不調となっている。飛ぶ鳥を落とす勢いだった韓国車はなぜ、中国で売れなくなってしまったのだろうか。中国メディアの捜狐は、「なぜ韓国車は歓迎されないのか」と題して、中国国内で韓国車の人気がなくなってしまった理由を考察した。

 記事はまず米国メディアが発表した「総合力の優れた中型車」の調査結果を掲載。上位9車種のうち、韓国車が2位と4位にランキングされたと発表した。ちなみにこの調査の5位から9位までは日本車が並んでいる。さらに、ドイツでも韓国車は高い評価を得ているとも紹介し、安全面や技術面、クレームの少なさといった点で韓国車は優れているとの評価を紹介している。

 ではなぜ中国韓国車の販売が低迷しているのだろうか。記事は韓国車のイメージが悪化したことが大きな原因であると指摘。例えば、「製品ラインナップが少なすぎる」ことや「最新技術を搭載した車種がすぐに中国で販売されない」ことなどを挙げている。

 自動車購入を考えている人は、性能評価など正確な情報を集めたいと考えているだろう。しかし、自動車の性能や人気を評価するサイトは沢山あり、その調査方法や結果は様々だ。調査内容によってはドイツ車や日本車が上位を独占することも少なくない。それらを踏まえて購入する車種を決定しなければならない。

 韓国車は今後中国で販売台数を伸ばすのだろうか。一度ついた悪いイメージを払拭するのは簡単なことではない。日本企業も心して自社ブランドのイメージを守っていく必要があるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)