元気になったジアーナ・グリーソン
7News
iPhoneのホームボタンを長押しすると音声アシスタント機能「Siri」が起ち上がるが、iOS8からは「Hey Siri」と話しかけることでも同じく起動できるようになった。このコマンドが1人の子どもの命を救っていたことがわかった。
オーストラリアに住むステイシー・グリーソンは、1歳の娘ジアーナがチアノーゼを起こし、呼吸をしていないことに気づいた。すぐさまジアーナを床に移して気道を確保し、救急車を呼ぶためにiPhoneを掴んだが、気が動転していたため手を滑らせてしまった。心肺蘇生を行いながら、グリーソンは離れた場所に落ちたiPhoneに向かって叫んだ。「Hey、Siri! 救急車を呼んで!」。
Siriは日本の119にあたる000に電話をかけ、グリーソンと救急隊員をスピーカーホンで繋いだ。そのおかげで心肺蘇生の手を止めることなく、必要な情報を隊員に伝えることができたのだ。急行した救急隊によりジアーナは病院へ搬送され、一命を取り留めたという。
この出来事が起こったのは3月だが、一家がApple社に感謝の意を伝えたことで今回公表されるに至った。
「以前はよくSiriを使って遊んでいて、おもちゃみたいなものだと思っていたんです。でも今は、必ず機能をオンにしています。二度とオフにはしないでしょうね」とグリーソンは語る。ジアーナはすっかり回復し、後遺症もないという。
昨年発売されたiPhone6s、iPhone6s plus以外のiPhoneで「Hey Siri」のコマンドを使用するには電源に接続されていることが条件となる。