ザッケローニ監督やアギーレ監督より高い目標を掲げているハリルホジッチ監督だが……

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今年1年のヴァイッド・ハリルホジッチ監督の選手選考を見て、僕は日本が犯してしまった間違いをもう一度繰り返しているのではないかと心配しています。

もちろん、どんな選手を選んでも、それは監督の権限です。だからハリルホジッチ監督は、自分の信念で選手を選ぶことができますし、そうでなければ結果責任を問えないことになります。

ですが、なぜ調子のいい選手が召集されなかったのだろうかと思うのです。たとえば、今年のJリーグで最も年間勝点を稼いだ広島からは、もっと多くの選手が呼ばれて使われてよかったのではないでしょうか。どうして3年連続Jリーグ得点王の大久保嘉人は呼ばれないのでしょう。

代表チームに年齢は関係ないはずです。ブラジル代表には今、33歳のカカーが呼ばれ、若手選手がリスペクト溢れるコメントを寄せています。カカーの姿勢や経験が参考になっているのです。

そして代表チームにはレギュラーなんてほとんどいなくて当たり前なのです。たとえ若い選手が呼ばれても、ベテランが招集されていたとしても、その次の選考で選ばれる保証がないのが代表チームのはず。トップコンディション、トップフォームの選手が集まって最強チームを作るからこそ、代表チームになると思うのです。

確かに、本田圭佑や香川真司などは代表チームには欠かせない選手だと思います。ただし、それは彼らがトップコンディションの場合という条件がつくはず。ワールドカップ前に彼らが負傷したり、コンディションを崩す可能性だってあるのです。

だったら調子のいい選手を集めて、一緒にプレーさせることで、どんなコンビネーションが生まれるか見ておくことが重要になるのではないでしょうか。もし中心選手のコンディションが戻らない場合は、残った選手と相性のいいプレーヤーを使うことになるからです。

期待されたブラジルワールドカップで、日本が1勝も挙げられなかった原因の1つが、僕はコンディション不足だったと思います。そして主軸の誰かが抜けたとき、どうチームを作るのかアルベルト・ザッケローニ監督は決めかねているように見えました。

それは選手を固定しすぎていたからではないか。そして今の代表チームも同じ道を歩こうとしているのではないか――。そんな不安が僕は拭えません。