2013年のWBCには侍ジャパンに選出されていた巨人の長野久義[Getty Images]

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 27日、『S1』(TBS系)に野村克也氏がVTR出演し、同日のヤクルト戦に『5番・右翼』で先発出場した巨人の長野久義をボヤいた。

 前日にヤクルトの先発・石山泰稚から2ラン本塁打を放った長野だったが、この日は2回無死走者なしの第1打席が右飛、4回一死一塁の第2打席が二ゴロ併殺に倒れた。野村氏は「長野ぐらい積極的な勘違いしているのは、他に類を見ない。こういうところに巨人打線の脆さというかな。天才打線の脆さよ」と話した。

 1点を追う8回の第4打席は二死一、三塁のチャンスで打席が回ってくる。初球、ヤクルトの守護神・バーネットの低めボール球の変化球を空振り。この空振りに野村氏は「真っ直ぐなんてこないよ!長野さん。積極性を勘違いしているようで、しょうがないんだけど。良い素質を持っているだけに、この人がやっていることにどうもイライラするんだ」と厳しいコメント。

 2球目のストレートを見送りボールを選ぶと、3球目低めボール球の変化球をまたも空振り。「ただ根拠なくストレート。ストレートを超積極的にいく。そういう風にしか感じないんだけど。(最後は)スライダーでいいんじゃないの」。野村氏の予想した通り、ヤクルトバッテリーはボール球のスライダーを選択し、長野は空振り三振に倒れた。

 野村氏はこの打席、全球ボール球に手を出した長野に「天才としかいえない。体の反応のするままにバッティングをしている。来た球を打つ。絞る球もない」と解説していた。7回の第3打席にセンター前にヒットを放っているが、野村氏はこの日の長野に対して、物足りなく映ったようだ。