“貯まらない”なら、ライフスタイルを見直して、身の丈に合った生活をしよう!

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「ステキなエリアに住みたい」とか「毎日おしゃれなお店でランチがしたい」とか…気持ちはわかるけれど、すべてを実現しては生活がカツカツになり、貯金ができないのは当たり前!? 結婚や将来のため、今のうちから少しずつお金を貯めておいたほうがいいのかも。

「理想の1カ月の貯金額は“手取り月収の1/4”と言われています。お金が貯められない自覚があるのなら一度、生活費の見直しをする必要がありそうです」と、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さん。日常生活にかかわる支出で見直すべきポイントは、次の4点とか。

◎家賃
家賃の目安は手取り月収の1/3以下がベター。また通勤の交通費が会社から出ない場合や、終電を逃しタクシーを利用することが多い人は会社から離れた場所にすると交通費がかえってかさむため、その点は要注意。

◎食費
夕ご飯がコンビニやスーパーのお弁当ばかりという人は見直しを。週末にごはんを3合分焚き、1食分ずつラップに包んで冷凍しておこう。そうすれば、惣菜を1品買うだけで、夕ご飯ができあがるので、お弁当を買うよりも節約ができるはず。自炊が苦にならないのなら作り置きをして冷凍しておくのもOK。実は、冷凍庫は食材をたくさん入れておくほど、中の温度が一定になるので、電気代を節約できるとか。また、○○の素などの専用調味料や、大容量タイプの食材は使い切れない場合もあるため買いすぎないように気をつけて。

◎通信費
気付かないうちに、高額になってしまっているのが通信費。手取りが20万円なら1万円程度が上限。インターネットは高速モバイルインターネットもおすすめ。格安なプランが多いので、無料トライアル期間などで試しながら検討を。

◎水道光熱費
毎月の水道代が高いと感じているならシャワーヘッドを変えるのも。30〜40%ほど節水が可能に。また、電気の設定はひとり暮らしなら15〜20アンペアを目指したいところ。多くの電力会社は、契約アンペアを変更することができるので、設定を低くすると節約につながる。電力会社のホームページには電化製品のアンペアの目安や、ほかの家庭と電気の使用量を比較できるサービスなども提供されているので参考にしてみて。

いきなり手取り月収の1/4を貯金することは難しいので、最初は1万円から始めてみて。ライフスタイルを見直して少しずつ貯金額を上げていこう。

風呂内亜矢
ファイナンシャルプランナー。IT企業に勤めていた26歳のとき、貯金80万円で自宅用としてマンションを衝動買いしたものの、物件価格以外にも費用がかかることを知り、あわててお金の勉強と貯金を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し、賃料収入を得ている。一方、当初のマンション購入をきっかけにマンションの販売会社に転職。自身がマンションを購入したときの体験を交えた営業が顧客の共感を集め、年間売上1位の実績を上げる。2013年、ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。