7月23日、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は東アジアカップに臨む日本代表メンバー23人を発表。多くの選手について評価を明らかにした。

特筆すべきなのは、GKとDFについてはほぼコメントがなかったこと。その代わり、MFとFWについては全員個別に言及した。これは監督が「このチームの欠点は得点を取る選手を見つけなければいけないこと」と述べていることと連動しているようだ。

「国内組が50パーセントぐらい入る」とも監督は言う。ここで結果を出すことが、海外組まで含めたメンバーリストに入る条件とも言えるだろう。

GK
・東口順昭、西川周作、権田修一
全員併せて「彼らも見せなければいけません。私の信頼を勝ち取らなければいけない。レギュラーに入って欲しい人たちです。いい経験をしてリーダーとしてこのチームに何かもたらして欲しい。かなり期待しています」

DF
・水本裕貴、丹羽大輝、槙野智章、森重真人、太田宏介、米倉恒貴、藤春廣輝、遠藤航
「太田はケガをしていたのですが、彼とは常にコンタクトをとり続けていて、月曜日にはスタッフがダイレクトに連絡を取ります。ポジティブなのかどうか確かめます。大会前の試合に出ることができれば連れて行きます。問題があればバックアップメンバー、たぶん車屋晋太郎になります」

MF
・柏木陽介
「運動量が豊富な選手。我々の中には左利きが少ないので、後ろからしっかり組み立てられれば面白いかと思います。人間性もしっかり確認したいと思います」

・武藤雄樹
「中盤に入っていますが攻撃陣としても使えると思います。少し攻撃のところに立ちましたけれども、浦和の選手はリストに何人か入っていましたが、広島の柴崎晃誠も入っていたのですが、ケガをしてしまいました。追跡していていい選手だと思っていましたが、この中盤の選手たちがオーガナイズで少し変わると思います。今のところ中盤の選手と考えています」

・山口螢
「山口はよく知っています。かなりポテンシャルがあると思います」

・米本拓司
「特に運動量、戦うところ、おそらく中国では日本よりも激しいコンタクトと日本に対する敵意を出してくると思うので、ディフェンスもオフェンスも激しくなると思います。他の選手と競争して欲しいと思います。チャンスを得て欲しいと思います」

・谷口彰悟
「自分のチームでは3DFの1人ですが、私は違うポジション、つまり中盤で使いたいと思います。DFでもありますが、できればDFの前でテクニックと身長も大きいですしフィジカルもありますし、ヘディングも期待しています。日本代表に少し足りないのはデュエルのパワー。そこを彼が埋めてくれるのではないか。彼のフィジカルの存在が大切になってきます」

・柴崎岳
「彼も少し問題があって、彼ともディスカッションしましたが、みんなとプレーしたいと言ってくれましたし、彼はよくやってくれていますので、彼なんかはケガが再発すればバックアップと変わると思います」

FW
・興梠慎三
「非常に面白い選手で、いろんなオーガナイズでプレーできます。1人でもプレーできますし、サイドでも真ん中でもプレーできます。彼ももっとできるのではないかと思っています。なぜ頻繁にケガをするのかという話もしたいと思います。かなりいいクオリティをもっているので、見せる機会はかなりあると思います。Aチームには得点を取る選手が必要です。我々の一番の欠点は、得点者を見つけなければいけないことです。日本代表でたくさん点を取る選手を見つけなければいけません」

・倉田秋
「違うオーガナイズ、システムでプレーすることができます。左サイドでプレーすることが多いと思いますが、もしかしたらFWの後ろ、中盤でもプレーできるかもしれません。攻撃面と守備面でかなり運動量があるから面白い選手だと思っています。彼もチャンスを掴んで欲しい」