今季日本球界に復帰するも一軍登板がないソフトバンクの松坂大輔 ©BASEBALLKING

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2日、『マツダオールスターゲーム2015』に出場するメンバーが決定した。ファン投票で最多得票を集めた森友哉(西武)や8年ぶりに日本球界に復帰した黒田博樹(広島)など球界を代表する選手たちがオールスターに出場する。

 そして、今回のオールスターは80年4月2日生から81年4月1日生の、いわゆる松坂世代の選手がファン投票、選手間投票、監督推薦で誰も選出されなかった。02年にパ・リーグファン投票先発部門で選出された松坂大輔(当時西武)が右肘痛で出場辞退したことがあったが、99年から昨季まで毎年誰か1人はオールスターに出場していた。このまま、故障で欠場する選手の補充がなければ、松坂世代から出場者はなしということになる。

 今季の松坂世代の選手はというと、世代頭の松坂大輔(ソフトバンク)が故障のため一軍登板なし。久保康友(DeNA)、杉内俊哉(巨人)の2人が規定投球回に到達しているが、オールスターに出場できるほど圧倒的な成績を残せず。

 昨季松坂世代で唯一オールスターに出場した村田修一(巨人)は、今季50試合に出場して、打率.226、3本塁打9打点と寂しい数字。6月23日DeNA戦の第3打席を最後に13打席安打がなく、打撃不振に陥っている。

 これが時代の流れなのか、今回世代別でオールスター出場者が最も多かったのは、メジャーで活躍する田中将大(ヤンキース)を中心とする88年世代の9人(※外国人は含まず)だった。ファン投票で柳田悠岐(ソフトバンク)、秋山翔吾(西武)など5人が選ばれている。

 また寂しいのは、74年から79年世代、81年から95年世代まで、外国人も含めて誰か1人はオールスターに選出されているが、松坂世代からは外国人選手も選ばれなかった。松坂世代よりも年齢が上の松井稼頭央(楽天)や黒田、阿部慎之助(巨人)などがオールスターに出場するだけに、来年以降は再び松坂世代から誰か1人出場して欲しいところだ。