高須クリニックの高須幹弥氏が自身のYouTubeチャンネルで「【プーチン初訪問】北方領土問題について私の意見を話します」を公開した。動画では、ロシアのプーチン大統領が北方領土の択捉(エトロフ)島に初訪問したニュースを受け、その背景や日本が取るべき対応について、歴史的経緯を交えながら自身の見解を語っている。

高須氏はまず、プーチン大統領の訪問に対する日本の抗議に触れ、「日本国民の感情を傷つけるもので断じて許容できない」という政府の立場に強く同意した。一方で、1956年の日ソ共同宣言以降、歯舞群島と色丹島の2島返還で合意しそうになった歴史を振り返りつつも、結果的にうまくいかず、現在では日ロ関係が悪化して「完全に白紙になってしまった」と指摘する。

なぜこの時期にプーチン大統領が訪問したのかについて、高須氏は「日本への牽制」だと推測する。ウクライナ戦争が長引き、ロシアの軍事力や経済が疲弊する中、日本がウクライナ側に武器支援などをしないよう警告する意図があるとし、「弱っているロシアの混乱に乗じて、北方領土に軍事力で侵攻してくるのではないか」というロシア側の危惧も指摘した。

しかし、高須氏は日本による武力奪還について「夢物語なわけであって、そんなアクションを起こすわけがない」と断言。その最大の理由として核兵器による「相互確証破壊」を挙げた。ロシアはアメリカに対抗するため、オホーツク海に戦略原子力潜水艦を配備しており、その「聖域」を守る上で北方領土はどうしても手放せない軍事拠点であると解説。仮に日本が武力で取り戻そうとすれば、核攻撃による凄惨な報復を招くとして、現実的ではないと語った。

さらに、1945年のポツダム宣言受諾後にソ連が日ソ中立条約を破棄して侵攻してきた歴史的背景にも触れ、ロシア側の「戦争で得た領土」という主張の矛盾を突いた。最後には、仮にロシアが崩壊状態に陥った際の自衛隊進駐のシミュレーションに言及しつつも、「平和的に奪還できたらいいなと。まあ本当にこれは夢物語なわけであって」と述べ、一筋縄ではいかない北方領土問題の複雑さと絶望的な現状に理解を求めた。