戦後、長らく埋もれていた戦禍の一つが、「戦争トラウマ」と呼ばれる兵士らの心の傷だ。心を閉ざしたまま亡くなった父親の足跡を子や孫の世代がたどり、近年、実態が明らかになりつつある。(江原桂都)「帝国の生命線を死守する」「砲煙弾雨の中をも物ともせず堂々と進む我戦車の偉容」――。山形県鶴岡市の実家に放置されていた亡父のアルバムには、勇壮な言葉が躍る手書きのメモが写真ごとに添えられていた。出征して軍服