老い。そんなものは自分には関係ないと思っていた時代もあったのだが、気がつくとそれは身近で切実な問題となっている。増え続けるシワと白髪、衰えまくる視力と体力と気力、襲いかかってくる先々への不安......。私が子どもの頃、たいていの大人たちはちゃんとしているように見えた。四十を過ぎたら惑わず、自分と折り合いをつけて生きるものだと思っていた。