石破茂首相は初の所信表明演説で、「国民の納得と共感」を重視する政治を掲げた。しかし、かねて主張してきた独自政策の多くを盛り込まず、石破カラーを抑えた守りの姿勢が目立つ。衆院解散や国会対応を巡る「ぶれ」も指摘され、政権発足直後にもかかわらず期待感はしぼみかねない。演説は自民派閥裏金事件の「反省」から始まり、信頼回復に向け「政治家のためではない、国民のための政治」を約束した。ただ、具体的な再発防止