血清療法を確立し、ペスト菌を発見するなど医学界に大きな功績を残した北里柴三郎だが、その私生活はどうだったのか。その評伝を書いた海堂尊さんは「北里は艶福家だった。所長を務める伝染病研究所が批判されていたころ、新橋芸者に惚れ込んで身請け。その金には経営する結核養生所の利益もつぎ込んだ」という――。※本稿は、海堂尊『よみがえる天才7北里柴三郎』(ちくまプリマー新書)の一部を再編集したものです。■福沢諭