北朝鮮北東部、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の清津(チョンジン)市は、比較的歴史の短い都市だ。朝鮮王朝時代、この地域の中心は鏡城(キョンソン)だったが、日韓併合前の1908年に日本が清津の開発を始めた。周辺地域には、鉄鉱石や褐炭が豊富にあることから、金属工業が発達した。1939年に操業を開始した三菱製鉄清津工場は地域有数の製鋼所で、日本の植民地支配から解放された後には、清津製鋼所となった。しかし、1990年代の