夏の甲子園真っ只中だった8月中旬。甲子園球場からわずか5キロほどの距離にある報徳学園のグラウンドでは、高校野球を引退したばかりの3年生が早朝から汗を流していた。そのなかには、すっきりした表情でバットを振るドラフト候補の堀柊那(しゅうな)の姿もあった。「夏はやりきったと思いが強かったです。でも時間が経つたびに、あの時こうしていたら......というのはありましたね」強肩強打の捕手、報徳学園の堀柊那 photo