徳川家康が豊臣政権に下り、天下統一を目指す秀吉にとって“最後の敵”となった戦国武将・北条氏政。戦国時代の合戦を研究する乃至政彦さんは「氏政は始め、秀吉と戦うつもりはなかったが、真田家とトラブルを起こしてしまい秀吉に軍を向けられた。しかし、遠方から移動してくる大軍を相手にして、氏政には起死回生の策があった」という――。■関東の覇者・北条氏政は信玄や謙信を撃退してきた本能寺の変から8年、織田信長の家臣