冷戦のさなかにソ連のパイロットが秘密兵器たる最新戦闘機で飛来……歴史に刻まれる「ベレンコ中尉亡命事件」は文字通り一大事でした。ソ連にとってはとんでもない痛手ではあったものの、怪我の功名的な影響もありました。脅威たる秘密兵器の化けの皮がはがれたときいつの時代どの国でも、新兵器の情報は厳重な秘密とされます。特に20世紀、「鉄のカーテン」に覆われていると揶揄された旧ソ連中心の東側陣営とアメリカ中心の西側