ポッポ、ポッポ、ポッポーー。東京都心部に勤務する会社員のJ子さんは、職場近くの空き地にたむろする鳩たちをいつも不思議に思っていた。謎がとけたのは、ある日の朝だった。50代くらいの女性が、大きなトートバッグに右手を入れ、パンくずを彼らに与えていたのだ。「後ろめたいのか周りの様子を見ながら、手早くあげ、すぐに立ち去って行きました」。鳩たちは嬉しそうに頬ばっていく。しかし、その直後、大きなカラス2羽がパンく