『太陽の塔』『夜は短し歩けよ乙女』『有頂天家族』など、数多くのヒット作品を生み出してきた森見登美彦氏。独特な文体や世界観に惹かれる読者も多い。そんな森見氏の待望の新刊であり、「作家生活10年目の集大成」となるのが『夜行』(小学館刊)だ。■10年前に失踪した一人の女性と、旅先で経験した不思議な物語主人公の「わたし」は、学生時代に通っていた英会話スクールの仲間5人と京都の「鞍馬の火祭」を見に行こうと、10年